お茶の釜に姥口釜というのがあります。
歯のない老婆の口に似ていることから、この名があるといわれています。
説明を聞くとなるほどと思いますが、この名称に寂しさを覚えます。
確かに周囲が盛り上がり、口のすぼまった形をした釜の姿が、歯のない老婆が口を結んだ姿に似ているところからそう呼ばれているのでしょう。
「梅干し婆さん」とか言われていた時代もありましたね。「姥捨て山」の頃の「姥」かしら・・・。今だったら、セクハラかしら・・・。
女の人は子どもを一人産むたびに、歯が一本無くなるとも言われてきました。
骨粗しょう症も心配ですが、「8020運動」(80歳で20本は自分の歯を持ちましょう)と言われていることもあり、今は歯が丈夫で健康な方も結構いらっしゃいます。
この釜に「初釜」で多分お目にかかることと思います。
歯の手入れをちゃんとして、晴れの着物を着て、帯締めて、出かけましょう。
そして、笑顔に自信持ちましょう。\(^○^)
ありますねぇ。
歯の欠けたような
まばらに咲くユリ。
女性は昔から
大変でした。
姥という言葉、
現代では差別用語になるのかも
知れませんな。