1月の書店にはチョコレート菓子のレシピ本がたくさん並んでいる。どれも簡単と書いてあるが、結構本格的で難しいものばかり。実力の範囲内のレシピ本を求め、チョコレートスフレを作ってみた。泡立て器やゴムベラを久しぶりに目にし、菓子作り教室にせっせと通っていた頃の感覚が少し蘇った。でも、その頃のノウハウは少しも残っておらず、今は全くの初心者。計量しながら正確にオーブンに納めた。
部屋の中が甘く匂うと、とても満ち足りた気持ちになるから不思議。糖質を断って脂肪を減らそうと心掛けていても、つい甘いものが恋しくなる。また、クリスマスケーキ、鏡開きのぜんざい、バレンタインチョコとちょうど良い間隔で、世の中が甘いものを頂くようになっているので、セーブ心も揺らぐ。
仕上げに粉糖でハートをかたどったが、しぼんで小さくなり年月を感じ、ほろ苦く人生を味わった。