4月1日ライブ、お客様へお渡しするプログラムの〈演出瀑さんの文章〉が、手元に届き。
「さくら横ちょう」歌うことになって、最近加藤周一さんの名前をあちこちで目にする。
友人が読んだ本だったり、今朝もそう朝日新聞に。
こういう現象って時々ありますよねーーーー
不思議で偶然で、必然!
🌸ーー🌸ーー🌸ーー🌸ーー🌸
僕は、戦後の焼け跡、闇市から生まれた街、過去を消して生きてゆける街、貧困層の庶民が ひしめく、そんな一画で生まれ育った。
その街では、その頃からすでにホームレスは珍しくなく、 あちこちに立ち飲み屋があり、仕事にあぶれた者が、路上で博打をしていた。
冬には凍死者も出た。金がなく喰うために自分の血を売る「売血」、非合法に身を売る「青線」 普通の人には馴染みのない言葉にも、僕にはリアリティーがある。
若い頃は、自分の生い立ちを、 他人に話すことはなかった。しかし、本気でもの創りをしようと思うようになった今、こどもの頃から 躰で感じてきたこと、己の感性で受け止めてきたことが、自分に対し強い説得力となって蘇ってくる。
今世界の指導者たちは、軍事力を巨大化する方向へどんどん進んでいる。
世界のあちこちで、多くの人たちが自由を奪われ、命を奪われている。 一旦戦争が始まると、そこに「死の商人」という化け物が入り込み、終わりがみえなくなる。 戦争は殺し合いであり、子どもたちの手足がバラバラになり、脳みそが飛び散ることだ。 我々のこども、孫、これから生まれくるであろう「いのち」が殺されることだ。
そして、とりもなおさず己れ自身が殺されることだ。
『今という時代に、何ひとつ武器を持たず、素手で対峙するということは、』
音楽、演劇、映画、美術、文学・・・芸術には、いささかなりともそんな力がありや !?
非力な想像力と創造力の堂々巡りの中で、「さくら横ちょう」の詩が、かの加藤周一と知ったとたん、 「娼婦という名の、おんなたち」「愛しかない時」このふたつが、リンクして僕の中に降りてきた。
2023年4月吉日 瀑一人
🌸ーーー🌸ーーー🌸ーーー🌸
4月1日(土)は目の前ーーー
気持ちが何度も祇園JTNのステージに飛ぶ
どうぞご一緒ください。
心よりお待ち申し上げます!!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます