前回書いたように、入学試験は好成績で入っては見たものの、勉強する時間も無く成績が下がり続けていった中で、生物と物理だけは異彩を放っていたのです。
私の得意は「応用」で、最も苦手な事は「丸暗記」なのですから、応用の利く生物、物理は「得意中の得意」なのだが、化学、歴史、漢文、幾何は「苦手中の苦手」で、何時も落第点だったのです。
それでも落第もせず高校に進めたのは、生物、物理で異彩を放っていたからなのです。
どれほどの異彩だったかと言うと、化学、歴史、漢文、幾何などは殆ど「学年(360人)の最下位グループ」だったのに対して、生物は「学年トップ」、物理も「トップグループ」だったのです。
そして、「問題を作った先生でも満点は取れない」と言われた生物の試験で満点を貰ったり、物理の試験では「100点満点の試験で120点を貰う」など、前代未聞の事件を起こしたこともあるのです。
それでは「問題を作った先生でも満点は取れない」と言う試験とは、「地球上に現在しないある植物の、存在しない理由を書け」と言うもので、普段の授業でも取り上げられる事はなく、いかに推理(推測)を働かせるかがポイントで、正しい「存在しない理由」など誰にもわからない事なのですから、正解(満点)などありえないのです。
次に物理の試験であるが、物理を担当する先生は私の担任でもあったのだが、この先生の授業は実にユニークな授業で、突然問題を出すのだが、「わかった人は手を上げて」と言いながら、手を上げた人を指名する事はなく、手を上げていない人を指名するのです。
手を上げていないのだからわかるはず無いのを承知で指名し「わかりません」と言う答えに「どこがわからない?」と聞き、答える事が出来ないと「問題を暗証して見ろ」と追求し、「出来ません」と言うと「それではわかるわけは無い」と言い、答えが出るまで徹底的に追求するのですが、ウッカリそれを面白がっている生徒がいるとその生徒も指名されるので、油断も隙も無いのです。
そのため、初期の頃は指名を逃れようと「わからないのに手を上げる人」もいたが、先生はそれを見破って指名をするため、直ぐに指名逃れはしなくなりました。
採点方法も変わっており、答えが違っていても、問題の解き方が間違っていなければ其れなりの点を付け、「答えが正しいか」より「問題を正しく理解して解いているか」と言う事の方を重視していたのです。
私が120点を貰った時が正にこれで、1問20点の問題5問で100点だったのだが、そのうち4問しか出来ていなかったので、普通の採点基準であれば「80点」だったのですが、残りの1問と、別のもう1問の解き方を先生が大きく評価してくれたのです。
この2つの問題、どうしても公式が思い出せ無かったのだが、あるやり方で解けることがわかり解き始めては見たものの、残念ながら時間切れになリそのまま提出したのだが、その時の私の様子を先生は見ていたのです。
そして、この先生との出会いも今の私に大きな影響を及ぼしているのです。
私の得意は「応用」で、最も苦手な事は「丸暗記」なのですから、応用の利く生物、物理は「得意中の得意」なのだが、化学、歴史、漢文、幾何は「苦手中の苦手」で、何時も落第点だったのです。
それでも落第もせず高校に進めたのは、生物、物理で異彩を放っていたからなのです。
どれほどの異彩だったかと言うと、化学、歴史、漢文、幾何などは殆ど「学年(360人)の最下位グループ」だったのに対して、生物は「学年トップ」、物理も「トップグループ」だったのです。
そして、「問題を作った先生でも満点は取れない」と言われた生物の試験で満点を貰ったり、物理の試験では「100点満点の試験で120点を貰う」など、前代未聞の事件を起こしたこともあるのです。
それでは「問題を作った先生でも満点は取れない」と言う試験とは、「地球上に現在しないある植物の、存在しない理由を書け」と言うもので、普段の授業でも取り上げられる事はなく、いかに推理(推測)を働かせるかがポイントで、正しい「存在しない理由」など誰にもわからない事なのですから、正解(満点)などありえないのです。
次に物理の試験であるが、物理を担当する先生は私の担任でもあったのだが、この先生の授業は実にユニークな授業で、突然問題を出すのだが、「わかった人は手を上げて」と言いながら、手を上げた人を指名する事はなく、手を上げていない人を指名するのです。
手を上げていないのだからわかるはず無いのを承知で指名し「わかりません」と言う答えに「どこがわからない?」と聞き、答える事が出来ないと「問題を暗証して見ろ」と追求し、「出来ません」と言うと「それではわかるわけは無い」と言い、答えが出るまで徹底的に追求するのですが、ウッカリそれを面白がっている生徒がいるとその生徒も指名されるので、油断も隙も無いのです。
そのため、初期の頃は指名を逃れようと「わからないのに手を上げる人」もいたが、先生はそれを見破って指名をするため、直ぐに指名逃れはしなくなりました。
採点方法も変わっており、答えが違っていても、問題の解き方が間違っていなければ其れなりの点を付け、「答えが正しいか」より「問題を正しく理解して解いているか」と言う事の方を重視していたのです。
私が120点を貰った時が正にこれで、1問20点の問題5問で100点だったのだが、そのうち4問しか出来ていなかったので、普通の採点基準であれば「80点」だったのですが、残りの1問と、別のもう1問の解き方を先生が大きく評価してくれたのです。
この2つの問題、どうしても公式が思い出せ無かったのだが、あるやり方で解けることがわかり解き始めては見たものの、残念ながら時間切れになリそのまま提出したのだが、その時の私の様子を先生は見ていたのです。
そして、この先生との出会いも今の私に大きな影響を及ぼしているのです。
友達の数ばかり気にしていては「せっかくのチャンス」を棒に振る事もあるのだから。