「プロメテウス」を観ました

　息子が借りてきた「プロメテウス」を一緒に鑑賞。昨日のことであります。
　リドリー・スコットが、「スター・ウォーズ」シリーズのように、“あの”前のエピソードを作ったというわけ（なんと、タイトル文字の出し方もそっくり）。これって、事前に作られていた話なのか、ぼんやりと考えていたものなのか？多分、ぼんやりと外郭はあったという程度なんだろうな。だって時間が経ちすぎてるもの。
　確かに映像はスマートだし、感覚も「エイリアン」のように冷たいホラー色が漂ってるんだけど、如何にも続編が『控えてますよ～』的な作り方は気に入らない。しかも彼方此方に謎が多すぎて消化不良だ。
　おまけに、あのヒロインの気力と体力は漫画かと突っ込みたくなるほど超人的。割腹手術の後にあんな動きは出来ないでしょう、と思うんだけど・・・。
　「エイリアン」は理屈抜きに怖くて気持ち悪い生き物ってだけで面白いんだから、その歴史的背景を語っちゃうと、せっかくのスペース・ホラーの傑作のイメージが変わっていく感じもするしネ。

　冒頭の筋肉粒々白塗り異星人のエピソードがよく分からなかったんだけど、ネットで調べるとアレは地球の話で、人類の起源を表わしているんだとか。この冒頭のシーンで異星人のＤＮＡらしきものが変化するんだけど、最初はエイリアンの起源に変貌したのかと思ったよ。

　説明不要の傑作スリラーだった「エイリアン」と語り口は似てるのに、説明不足で怖いシーンが想定内だった「プロメテウス」。編集でカットされた部分にもっと意味深で面白いシーンがあったような気もする。
　２ではエリザベスさんが行った先でのエピソードが描かれるんだろうか。ＳＦ好きとしては、絶対見ちゃうんだろうけど、それ程想定外の話は出てこない気はするな。

　そして、僕のシャーリーちゃんの役柄もつまんなかったぞ