(1987/ジョン・バダム監督/リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、マデリーン・ストー、エイダン・クイン、ダン・ローリア、フォレスト・ウィッテカー)
一時期ご贔屓監督だったジョン・バダム。「サタデー・ナイト・フィーバー(1977)」ではあんまり注目しなかったんだけど、83年の「ブルーサンダー」「ウォー・ゲーム」そしてこの作品の頃は好きだった。「ショート・サーキット(1986)」もまあまあだったけど、最近はあんまり噂を聞かなくなった。
「ニキータ(1990)」のリメイク「アサシン(1993)」も観たけど、それを含めて90年代以降の作品が印象に残らなくなったのは、バダムの演出力よりコチラ側の年齢のせいもあるのかも知れない。
NHK-BSで昨夜放送していたのを録画したもの。18年ぶりに観た。
警官殺しなどで服役中のエイダン・クインが従兄弟の手引きで刑務所から脱獄する。FBIはクインが元恋人のマリア(ストー)の所にも来るはずだと、彼女の住んでいるシアトルの警察に張り込みを依頼する。
張り込みをするのは、昼間がダン・ローリアとフォレスト・ウィッテカーのチーム。この案件の直前に犯罪者を取り逃がしたクリス(ドレイファス)とビル(エステヴェス)のチームは、夜間を担当することになった。
ビルは奥さんとラブラブだが、一方のクリスの方は張り込みの初日に奥さんが家出をしてしまう。
張り込み対象の女性のデータが身長168cm、体重140kgというのでやる気を無くしていたが、実際はスマートな女性だったので俄然張り切り出すクリス。盗聴器を仕掛けるために電話会社の人間になりすまし、マリアの家を訪れたクリスは彼女に一目惚れをしてしまう。
数日後、夜食の買い出しに行ったスーパーで偶然にマリアと出会ったクリスは、自転車がパンクしてしまった彼女を家まで送り届け、ついでに夕食をご馳走になる。次第に惹かれ合っていくクリスとマリアは、ある事をきっかけについに結ばれてしまう。
一方、徐々にシアトルに近づいてくるクインは、途中でパトカーと銃撃戦となり、車もろとも川に落ちてしまう。この事故により、張り込み業務から解放されることになったクリスは、彼女に刑事であることを打ち明けようとするのだが・・・。
ドレイファスとエステヴェスの二人組を凸凹コンビという言い方をしている映画サイトがあったが、この二人はどう見ても凹凹コンビだ。二人とも髭を生やしていて、『なんだか似たような格好しやがって、他にやりようがなかったんかい』と20年前に感じたことを思い出した。ドレイファスは小型P・ニューマンみたいでした。
この二人の張り込みはまるで覗きみたいで、おまけにドレイファスがストーと絡むシーンではラテン系のBGMが流れて来て、ウキウキ気分になる。ちょっとドジで間抜けな所が、観ているコチラはヒヤヒヤさせられた。
漁業と林業が盛んな港町シアトルの雰囲気も良く出ていて、オープニングの脱獄シーンやカーチェイスもあって、大ヒットしたのも納得の娯楽作品です。
この映画がデビュー作だったマデリーン・ストーは色気たっぷりで、その情熱的な眼差しでクリスへの想いを表現していた。最初は、ジャックリーン・ビセットにそっくりな女優だなあと思いましたな。当時のパンフレットでは“年齢不詳”となっていたが、ネットのデータでは1958年8月生まれ、今も女優を続けているらしい。トニー・スコット監督の「リベンジ(1990)」でもケヴィン・コスナー相手に哀しい人妻を演じていた。
93年に、ほとんど同じスタッフとキャストで続編が作られたが観ていない。評判もいまいちだったと思う。
エミリオ・エステヴェスは、マーティン・シーンの息子でチャーリー・シーンの兄貴ですな。
エイダン・クインは両親がアイルランド出身ということで、「マイケル・コリンズ(1996)」に出ていた。
タレ眼が印象的なフォレスト・ウィッテカーは、この時は脇役だったが、この映画の翌年の88年、イーストウッドの「バード」で主人公チャーリー・パーカーを熱演して、カンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した。「マイケル・コリンズ」の監督ニール・ジョーダンの「クライング・ゲーム(1992)」でも重要な人物を演じていた。
一時期ご贔屓監督だったジョン・バダム。「サタデー・ナイト・フィーバー(1977)」ではあんまり注目しなかったんだけど、83年の「ブルーサンダー」「ウォー・ゲーム」そしてこの作品の頃は好きだった。「ショート・サーキット(1986)」もまあまあだったけど、最近はあんまり噂を聞かなくなった。
「ニキータ(1990)」のリメイク「アサシン(1993)」も観たけど、それを含めて90年代以降の作品が印象に残らなくなったのは、バダムの演出力よりコチラ側の年齢のせいもあるのかも知れない。
NHK-BSで昨夜放送していたのを録画したもの。18年ぶりに観た。
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張り込みをするのは、昼間がダン・ローリアとフォレスト・ウィッテカーのチーム。この案件の直前に犯罪者を取り逃がしたクリス(ドレイファス)とビル(エステヴェス)のチームは、夜間を担当することになった。
ビルは奥さんとラブラブだが、一方のクリスの方は張り込みの初日に奥さんが家出をしてしまう。
張り込み対象の女性のデータが身長168cm、体重140kgというのでやる気を無くしていたが、実際はスマートな女性だったので俄然張り切り出すクリス。盗聴器を仕掛けるために電話会社の人間になりすまし、マリアの家を訪れたクリスは彼女に一目惚れをしてしまう。
数日後、夜食の買い出しに行ったスーパーで偶然にマリアと出会ったクリスは、自転車がパンクしてしまった彼女を家まで送り届け、ついでに夕食をご馳走になる。次第に惹かれ合っていくクリスとマリアは、ある事をきっかけについに結ばれてしまう。
一方、徐々にシアトルに近づいてくるクインは、途中でパトカーと銃撃戦となり、車もろとも川に落ちてしまう。この事故により、張り込み業務から解放されることになったクリスは、彼女に刑事であることを打ち明けようとするのだが・・・。
ドレイファスとエステヴェスの二人組を凸凹コンビという言い方をしている映画サイトがあったが、この二人はどう見ても凹凹コンビだ。二人とも髭を生やしていて、『なんだか似たような格好しやがって、他にやりようがなかったんかい』と20年前に感じたことを思い出した。ドレイファスは小型P・ニューマンみたいでした。
この二人の張り込みはまるで覗きみたいで、おまけにドレイファスがストーと絡むシーンではラテン系のBGMが流れて来て、ウキウキ気分になる。ちょっとドジで間抜けな所が、観ているコチラはヒヤヒヤさせられた。
漁業と林業が盛んな港町シアトルの雰囲気も良く出ていて、オープニングの脱獄シーンやカーチェイスもあって、大ヒットしたのも納得の娯楽作品です。
この映画がデビュー作だったマデリーン・ストーは色気たっぷりで、その情熱的な眼差しでクリスへの想いを表現していた。最初は、ジャックリーン・ビセットにそっくりな女優だなあと思いましたな。当時のパンフレットでは“年齢不詳”となっていたが、ネットのデータでは1958年8月生まれ、今も女優を続けているらしい。トニー・スコット監督の「リベンジ(1990)」でもケヴィン・コスナー相手に哀しい人妻を演じていた。
93年に、ほとんど同じスタッフとキャストで続編が作られたが観ていない。評判もいまいちだったと思う。
エミリオ・エステヴェスは、マーティン・シーンの息子でチャーリー・シーンの兄貴ですな。
エイダン・クインは両親がアイルランド出身ということで、「マイケル・コリンズ(1996)」に出ていた。
タレ眼が印象的なフォレスト・ウィッテカーは、この時は脇役だったが、この映画の翌年の88年、イーストウッドの「バード」で主人公チャーリー・パーカーを熱演して、カンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した。「マイケル・コリンズ」の監督ニール・ジョーダンの「クライング・ゲーム(1992)」でも重要な人物を演じていた。
・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて、B級映画ファンの】 

ブログ「映画を見ながら株式投資」(?)から流れてきました.
この映画のリチャード・ドレイファスは良かったですね.
私もリアルタイムでこの映画を観ています.
スターウォーズ エピソードⅢを見たら,リチャード・ドレイファスの映画が観たくなり,この映画を観ました.
映画も結構ヒットしましたが,この映画で使われていたマイアミ・サウンド・マシーンの音楽もヒットしましたね.
やっぱり,映画と音楽は相乗効果がありますよね.
ドレイファスが、シャワーを使っているストーを覗くところの音楽もそうなんでしょうか。
作品上のBGMのはずなのに、リズムに乗って踊っているドレイファス。変だけど笑っちゃいました。
続編の「~プラス」の方を先に観てしまったのですが、ようやく第一作目も観ることができました。
リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェス、確かに二人ともヒゲ男にする意味あったのか?とは思いますね。ちなみに二作目では、二人ともヒゲを剃ってます。
リチャード・ドレイファスは「グッバイ・ガール」を観て以来結構好きな俳優なのですが、何をやらせてもうまいですよね。十瑠さんの「小型P・ニューマン」には笑いました。
「グッバイガール」も随分見てないなぁ。