(1961/ハワード・ホークス製作・監督/ジョン・ウェイン、エルザ・マルティネリ、ハーディ・クリューガー、レッド・バトンズ、ジェラール・ブラン、ミシェル・ジラルドン/159分)
ヘンリー・マンシーニの「♪子象の行進」が忘れられない「ハタリ!」。夕べNHK-BS2で放送していたので懐かしくて録画した。アフリカが舞台の動物相手の仕事をしている人々の話で、内容は忘れてしまっていたが監督がハワード・ホークスだからハズレはないだろうと観てみたら、残念ながら個人的には大ハズレでした。
前回は子供の時で、動物モノが大好きだったので多分楽しく観たのだろうけど、さすがにこの年では(どの年じゃ?)それだけでは楽しめませんでしたな。映像的には申し分ないんですが、ストーリーが・・・。
ジョン・ウェイン扮するアメリカ人ショーンとその仲間は、世界中の動物園から依頼があったアフリカの動物を生け捕りにする仕事をしていて、ブランディ(ジラルドン)はかつてのリーダーの忘れ形見だ。ブランディの父親はサイを捕獲中の事故で亡くなったようで、映画のスタートでもサイの捕獲中に仲間の一人が大怪我を負う。ショーン達にはサイはジンクスとなっているようだった。
大出血の怪我人を町の病院に運んで、なんとか輸血者も見つかり、一安心して帰ってくると、ショーンのベッドには見知らぬ女性がパジャマ姿で寝ていた。彼女(マルティネリ)は動物園側から依頼されてやって来たカメラマンで、生け捕りのシーンをカメラにおさめにやってきたのだ。
アフリカは初めての女性カメラマン、ダラス。翌日、草食動物の捕獲に付き合うが、それは想像以上の激しいもので、彼女はそれまでの生意気な態度を反省し、ショーン達に謝るのだった。
ショーンには、かつて結婚を約束していた女性がアフリカの生活になじめずに別れてしまったという過去があり、こと女性に関しては心を開けない男になっていた。
ダラスは、自分に冷たいショーンを懐柔したいと思って、ショーンの仲間のポケッツ(バトンズ)に悩みを打ち明ける。ポケッツは、ショーンが冷たい態度をとるのは有望だと言う。嫌いな女性なら慇懃に接するだけだから、逆の態度をとるということは嫌いではないハズだと教えてくれるのだった・・・。
この後、ショーンとダラスの恋の行方、そしてブランディを巡る猟仲間(クリューガーとブラン)の駆け引きがメインテーマとなって話は進む。
原作がハリー・カーニッツ。全くの偶然なんですが、前回の「おしゃれ泥棒」の脚本家ですな。今回は原作の方で、脚本は「三つ数えろ(1946)」や「リオ・ブラボー(1959)」でもホークスと組んだリー・ブラケットです。
キリンやバッファローなどの捕獲シーン(ラストはサイに再挑戦です)は、「ジュラシック・パークⅢ」の草食恐竜の捕獲に負けないくらい迫力満点でしたが、それ以外の部分は前出の男女間のアレコレなどが大した盛り上がりもなく並べられただけで、2時間40分は長すぎましたな。
原題の【 HATARI! 】は、確かマサイ語で『危ないぞ!』とかいう意味ではなかったでしょうか。
アフリカを舞台の猛獣狩りの映画というとジョン・フォードの「モガンボ(1953)」というのもありましたが、アレもタイトルは記憶にあるが中身ははてさて・・・という作品です。出演者は、 クラーク・ゲイブルにエヴァ・ガードナー、グレイス・ケリーでしたな。
尚、「ハタリ!」はアメリカ映画ですが、エルザ・マルティネリはイタリア、ジェラール・ブランはフランスの俳優です。ブランは、トリュフォーの「あこがれ(1958)」やシャブロールの「いとこ同志(1959)」など、ヌーベルバーグで活躍していました。ミシェル・ジラルドンはよく知らないんですが彼女もフランス人のようです。スタイルもいい美女ですが、あまり聞かない女優ですね。

前回は子供の時で、動物モノが大好きだったので多分楽しく観たのだろうけど、さすがにこの年では(どの年じゃ?)それだけでは楽しめませんでしたな。映像的には申し分ないんですが、ストーリーが・・・。
ジョン・ウェイン扮するアメリカ人ショーンとその仲間は、世界中の動物園から依頼があったアフリカの動物を生け捕りにする仕事をしていて、ブランディ(ジラルドン)はかつてのリーダーの忘れ形見だ。ブランディの父親はサイを捕獲中の事故で亡くなったようで、映画のスタートでもサイの捕獲中に仲間の一人が大怪我を負う。ショーン達にはサイはジンクスとなっているようだった。
大出血の怪我人を町の病院に運んで、なんとか輸血者も見つかり、一安心して帰ってくると、ショーンのベッドには見知らぬ女性がパジャマ姿で寝ていた。彼女(マルティネリ)は動物園側から依頼されてやって来たカメラマンで、生け捕りのシーンをカメラにおさめにやってきたのだ。
アフリカは初めての女性カメラマン、ダラス。翌日、草食動物の捕獲に付き合うが、それは想像以上の激しいもので、彼女はそれまでの生意気な態度を反省し、ショーン達に謝るのだった。

ダラスは、自分に冷たいショーンを懐柔したいと思って、ショーンの仲間のポケッツ(バトンズ)に悩みを打ち明ける。ポケッツは、ショーンが冷たい態度をとるのは有望だと言う。嫌いな女性なら慇懃に接するだけだから、逆の態度をとるということは嫌いではないハズだと教えてくれるのだった・・・。
この後、ショーンとダラスの恋の行方、そしてブランディを巡る猟仲間(クリューガーとブラン)の駆け引きがメインテーマとなって話は進む。
原作がハリー・カーニッツ。全くの偶然なんですが、前回の「おしゃれ泥棒」の脚本家ですな。今回は原作の方で、脚本は「三つ数えろ(1946)」や「リオ・ブラボー(1959)」でもホークスと組んだリー・ブラケットです。
キリンやバッファローなどの捕獲シーン(ラストはサイに再挑戦です)は、「ジュラシック・パークⅢ」の草食恐竜の捕獲に負けないくらい迫力満点でしたが、それ以外の部分は前出の男女間のアレコレなどが大した盛り上がりもなく並べられただけで、2時間40分は長すぎましたな。
原題の【 HATARI! 】は、確かマサイ語で『危ないぞ!』とかいう意味ではなかったでしょうか。
アフリカを舞台の猛獣狩りの映画というとジョン・フォードの「モガンボ(1953)」というのもありましたが、アレもタイトルは記憶にあるが中身ははてさて・・・という作品です。出演者は、 クラーク・ゲイブルにエヴァ・ガードナー、グレイス・ケリーでしたな。
尚、「ハタリ!」はアメリカ映画ですが、エルザ・マルティネリはイタリア、ジェラール・ブランはフランスの俳優です。ブランは、トリュフォーの「あこがれ(1958)」やシャブロールの「いとこ同志(1959)」など、ヌーベルバーグで活躍していました。ミシェル・ジラルドンはよく知らないんですが彼女もフランス人のようです。スタイルもいい美女ですが、あまり聞かない女優ですね。
・お薦め度【★★=悪くはないけどネ、感覚は旧い】 

なんとなく伸び伸びしてしまいます。
でもこれよりは「モンキー・ビジネス」や「ヒズ・ガール・フライデイ」のほうが好きです。
冒頭のタイトルが出るまでの導入部は引き込まれたんですがね。
「モンキー・ビジネス」も「ヒズ・ガール・フライデイ」も、レンタル店にも見かけません。NHK放送を待つしかないかな。