いろいろ。

同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

ラン・ローラ・ラン

2001-01-03 13:09:00 | 映画-2001年

「爆走トマローラってのは、どうですか?」

 ヤクザのボスの金を無くしてしまった彼氏のために、ローラが金を工面するためにベルリンの街を駆け抜ける……冗談抜きで、ストーリーはこれしかない。

 この映画は面白い。
 ノリの良いBGMとスピード感あふれる展開。
 まさに「走ってる」「急いでる」っていうのが伝わってきて、81分の上映時間もちょうど良い。
 見ていて心地よい映画。

 話の中身だが、マルチエンディングというおよそ映画的ではない(邪道?)もの。
 ローラが疾走していく途上で、いろいろな出来事が起こり、そこでのローラの対応の仕方によって、ストーリーが徐々に変化。
 そして、エンディングも全く変わってしまう。
 これを3回繰り返し(つまりエンディングが3つある)、最後にはハッピーエンドで終わる。

 この映画を見ていて、私はゲームの『街』を思い出した。
 このゲームも主人公の選択によって、他の人の行動に影響を及ぼし、その人の行動が、また別の人の行動に影響を……っていう展開になっている。
 この映画もまさにそうで、ローラ以外の人々の運命も様々に変わっていく。そして、最終的にはローラの運命をも変えていく。
 映画を観ながら、ローラの行動によって状況がどのように変わっていくのか? というのを推理しながら、パズルのようにストーリーを解きながら楽しむことも出来る。

 そういえば『街』も、物語の発端が「オタク刑事走る」という、「渋谷」の街中を走るものだった、なんてことも思い出した。

『ラン・ローラ・ラン』(ビデオ)
監督:トム・ティクヴァ
出演:フランカ・ポテンテ、モーリッツ・ブライプトロイ、他
評価:7点


最新の画像もっと見る

コメントを投稿