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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

THE 有頂天ホテル

2006-02-11 23:17:23 | 映画-2006年

「有頂天になって観てました」

 公開前から三谷作品ってことで大いに期待していて、公開後もわりと世間で評判ということなので、ワクワクしながら劇場にいった。
 未見だった、『みんなのいえ』も観ておいたし。

 んで、見終わって……
 期待にたがわぬ面白さで、とても満足。いやぁ~、おもしろかった!
 っていうか、あらかじめ『みんなのいえ』を観ていて良かった。

笑の大学』に続いて、役所広司が三谷作品に登場。
 やっぱり、おもしろかった! キレ者っぽいんだけどヌケている、そのキレ具合とヌケ具合のギャップで、きちんと笑わせてくれる。
『笑の大学』の感想文でも書いてたけど、このへんの言葉にしにくい笑かす演技がピタっとハマったときが、なんとも言えず気分が良い。

 そのほかの出演者たちも、それぞれ笑わせポイント(シチュエーションで笑わせる、相方との巻き込まれ具合で笑わせる、キャラで笑わせる、小道具で笑わせる等々)みたいなのを与えられていて、しっかりきっちり笑いを取っていた。
 キャラで笑わせるといえば、この作品のキャラは異質なキャラが多い。
 だが、ホテルという非日常的で異質な空間が、キャラの異質性を受け入れるというか、奇妙なんだけどそれが笑いの舞台として機能している。
 っていうかホテルものって、この映画に限らず、ドラマでも小説でもなんでも、たいてい奇妙な人というか日常から外れたような人が登場するのが常だ。

 この映画、豪華キャスト陣が注目されていて、また、それをウリにした宣伝も行われているけど、先に挙げたように、映画としてきちんと笑わせ所を押さえている演出も見逃せない。
 三谷作品は、こうやって笑いをしっかり作り込んでくるから、きっちり笑える映画になるんだろうな、と笑いながら何度も頷いたりもしていた。

 ただ、出演者が多く、出演者が変わるたびにシーンも変わるため、現在、何が行われているのかわかりにくいとも言えるのだが。
 でも、だいたい各シーンで一回は笑いが入るから、ストーリーを追いかけるよりも、シーンごとに笑っていればいいと思う。
 そうやって笑っていれば、徐々に登場人物が集まってきてストーリーが見えてくる。
 それまで、まったく無関係だった人たちが何かをきっかけに、何かに作用して、それがまた別のきっかけを産んで……このへんのたたみ掛け方とかホントに観ていておもしろい。

 そんなこんなで大団円で終わって、すっきりした気分になれる映画だった。

『THE 有頂天ホテル』(映画館)
http://www.uchoten.com/
監督:三谷幸喜
出演:役所広司、戸田恵子、他多数
評価:10点


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2 コメント

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TBありがとうございます。 (猫の目日和)
2006-02-12 13:29:13
見た全員がエンドロール終わるまで残っていて、しかもニコニコしながら出て行く映画って、めったにないです。ほんとに私にとっても久々の10点満点でした。役所広司さんのちょっと困ったような、でも考えてるような考えてないような、あの一種のポーカーフェイスともいえる顔でいろいろやられるとたまりません。2度3度と見に行きたい映画ですが(重箱の隅を突っつくように見たい)そういう環境にないので、DVDが出るのを早くも待ち焦がれている今日この頃。
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>ニコニコしながら出て行く映画 (うかつ)
2006-02-12 16:03:26
みんなが楽しめる映画って意味でも、ホントに良い映画だったと思います。
しかも、けっこうネタが散りばめられていたみたいで、ネットでいろいろ調べてみると、「あっ、そうだったのか!」ってカンジで驚かされることがあります。
DVDで、また観てみたいですね。
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