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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

リベリオン

2006-07-15 17:43:03 | 映画-2006年

「オタクなら真っ先に火炙り」

『ウルトラヴァイオレット』を観て以来、ずっとガンカタに興味を惹かれていたところ、ちょうどテレビで『リベリオン』をやるってんで、早速、期待しながら観ましたよ。

「おおッ、これがガンカタか」と作中でのガンカタ解説シーンも含めて、ガンカタにはたいへん納得しました。
(CGの使い方などについては、そりゃあ『ウルトラヴァイオレット』の方にアドバンテージはあるだろうど)
 思うに、このガンカタは従来のアクションモノのような鍔競り合いのどつき合いよりも、圧倒的な破壊力で大勢の敵を鎮圧するのに向いてると思った。流れるアクションを眺めて満足する、時代劇の殺陣に似てるかも。
 そういう意味では、実力者同士の対決でも一撃で終わってしまう潔さってのも、昔の時代劇っぽくてイイ。

 話の内容だけど、大衆の人間らしい感情が殺された近未来社会ってのが舞台。感情を盛り立てる行為や作品の所持などは認められず、違反者は処刑されてしまう。
 で、レジスタンスっていうか反抗勢力側ってのは人間らしい感情を感じるために、ベートーベンや詩集を隠し持っていたりする。
 普通の映画ならゴロツキ同然のやられ役なのに、ひっそりベートーベンのレコードを聴いてるってところが笑えたりするんだけど……その一方で、社会に従順に生きている身なりの良い普通の人たちは本も読んでないし、音楽を聴くこともないってのは、現代社会の隠喩なんだろうなと思ったりもした。

 ところで、この映画ではベートーベンのレコードや詩集を持っていたら火炙りになるわけだが。
 アニソンや同人誌を持っていても当然、火炙りになるんだろうな(作中でもテレビゲームが処罰対象となっている)……とてもじゃないけど、この世界じゃオレは生きていけないな。

 ストーリーはそこそこ面白かったし、なによりガンカタが拝めたので、けっこう楽しい映画だった。

『リベリオン』(テレビ)
監督:カート・ウィマー
出演:クリスチャン・ベイル、エミリー・ワトソン、その他
評価:6点


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