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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

ターミネーター2

2001-02-24 13:33:00 | 映画-2001年

「髪が薄くなったのは旧型だから?」

 何も言うことはない、シュワルツェネッガーとキャメロンをスターダムにのし上げた『ターミネーター』の続編。
 チープな予算で作られた前作とはうって変わって、こちらは超破格の予算で製作。
 シュワルツェネッガーのギャラが、前作の制作費と同程度だったらしい。
 でも、金をかけただけのことはあって、見所のシーンは盛りだくさん。
 特に液体金属で作られたサイボーグT-1000の存在感は、CGと分かっていても度肝を抜かされる。
 当時は、映画公開前にネタばらしをしなかった(私が見なかった)ので、液体金属のCGシーンも非常に強烈な印象だった。
 現在の、たとえば『マトリックス』におけるネタばらしは、見所がCGしかない映画だっただけにイタすぎた。
 今では、なるべくメイキングビデオの類は見ないようにしている。

 なお、テレビで放映されたのは「特別版」ではなかったので、私が好きなマイケル・ビーンの出番はなかった。
『エイリアン3』でも出番を省かれるなど、マイケル・ビーンは不憫な役者である。

 この映画は、おそらく映画史に間違いなく残るであろう作品なのだが、同時に私の映画史にとっても大きな作品である。
 幼少時から映画は好きだったけれど、「映画ファン」であることを意識したのは、この映画を観てからだったと思う。
 というのも、この映画をきっかけに「初体験」したことが山のようにあったからだ。
 以下に、その「初体験」を記す。

1.初めて前売り券を買った
 前売り券を買ったらもれなく付いてくる「メンバーズカード」が欲しかった。
 ちなみに、このカードの有効期限は1997年8月29日(作中のジャッジメントデー)というのが泣かせる。
 もし、このカードを今でも持っている人がいたら、掲示板などでご一報下さるとちょっと嬉しい。
2.初めて整理券をもらった
 当時の人気ぶりはすさまじく、映画館で見るには整理券が必要だった。
 後にも先にも、私が整理券をもらって映画を観たのは、この作品だけ。
『スターウォーズ』も『マトリックス』も整理券無しで観れた。
3.初めての単独上映
 当時の札幌は洋画でも2本併映というのが主流だった。
『キンダガートン・コップ』と『バックドラフト』の併映という超贅沢なカップリングもあったほどである。
 だが、『ターミネーター2』は単独上映で、これをきっかけに札幌でも単独上映が主流になっていった。
 ただし、『ターミネーター2』の場合、厳密には単独上映ではなかった。
『サマーシュプール』というスキーの映画もやっていた。
 やっていたのだが、一日に一回だけ上映されるという、まさにとってつけたような併映だった。
4.初のサントラ買い
 あまりにも映画に感動してしまい、映画のサントラまで買ってしまった。
5.初のメイキングビデオ買い
 販促用のメイキングビデオも買ってしまった。
 でも、資料的な価値もあって、なかなかお買い得なモノだった。
6.初の原作買い
 原作というか小説も出ており、映画の小説を買ったのもこれが初めて。
 中身は、まさに「完全版」といえるモノで、「特別版」でもカットされたシーンもちゃんと収録されている。
 一番興味深かったのは、やっぱりラストシーン。
 ネタばらしになるから書かないけど、主人公=サラの核心に触れているシーンになっている。

 とまあ、私にとっては大きな影響を与えた映画だったのである。
 だからかもしれないが、この映画は私にとって心に残る映画となっている。

 最後に、翻訳家の戸田奈津子氏がコラムで書いた面白い話を1つ。
 作中、エドワード・ファーロングが「ノープロブレム(問題ない)」というシーンがあるが、実際には「ノープロブレモ」と発音している。
 これはメキシコで育ったジョン(=ファーロング)の英語には、スペイン語訛りがあるという設定だからだそうだ。
 だから、「さっさと失せろ」と邦訳されている言葉も、実際には「ハスタラビスタ」とスペイン語になっている。
 言葉一つとっても、これだけの設定があるということを知って、映画の奥深さを知ったものである。

『ターミネーター2』(テレビ)
監督:ジェームス・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック、他
評価:10点


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