高伝館館主の針すなお師範が、所沢合気道連盟に「自分再発見」と表題して投稿しています。
「武道の稽古とは、自分自身を見つめること。または、見つめなおすこと。これは、時として、うぬぼれている自分をわかることであり、時として、頭の固まっている自分に気付くことであり、時として、自分の長所に気付くことでもある。体さばきや足の配り、後ろ姿、自分の動くさまが、ビデオでも眺めているように心眼で見えるようにありたい。」と語っています。
これは、精神分析のユングから現在に至るカウンセリングの基本である「自分自身を見つめなおし再発見する」ことと同様です。つまり、精神分析の世界と武道の世界とは共通しているということです。古来の武士道は、現在に通じるのです。
ここに古武道の魅力があります。相手を倒す手段ではなく、己を再発見して、人は成長していくという発達的視点に立つのが目的ではないかと自分は思っています。「合気道」「体の杖」「天然理心流」の稽古を通じて、精神的成長と体の鍛錬を目指します。