武士はいったん刀を抜くと、相手に負けない技量を持つことが求められます。その技は「秘伝」として口伝されていましたが、刀から鉄砲に時代が移り次第に「秘伝」はなくなり、あるいは剣道型、居合道という型に集約されてきています。それはあくまでも美しい型を表す精神的な修行ですばらしく奥深いものです。
それに対し、古武道で柔術を復元させるためには「相手に負けない」手段を考えることから始まります。
写真は、両手を活かした天然理心流の柔術27本の内の一本です。
合気道はお互いの力を感じ合い「和」を追求する武道です。勝敗を決めない唯一の武道であり、柔術との考え方の違いを感じる今日この頃です。