10万円給付 東京 世田谷区は一転、「全額現金で一括給付」に方針転換
18歳以下への10万円相当の給付について、東京23区で最も人口が多い世田谷区は、全額現金で一括給付する方針を示しました。
世田谷区の保坂展人区長は、15日の記者会見で、18歳以下への10万円相当の給付について、クーポンでは春の卒業や入学のシーズンに間に合わないうえ、事務経費がかかるなどとして、全額現金で一括給付する方針を明らかにしました。
区では、対象となる世帯のうち、ことし9月分の児童手当の対象となっている0歳から15歳までの児童がいるおよそ3万9000世帯については、今月27日をメドに現金10万円を一括給付する方針です。
16歳から18歳などそのほかの対象の世帯は来月下旬以降の給付になるということです。
一方、所得制限で対象外となる世帯への給付は行う予定はないとしています。
保坂区長は一連の政府の対応について「迷走していると言っていい。『聞く力』と言うが、決めてから聞くのでは遅い。決める前に現場の自治体などの声を聞いてほしい」と批判しました。