猫町3丁目アパート 屋根裏工房

『屋根裏工房』は自称ゲイジュツ家たちの溜まり場 
いま『イエロースットン刑務所』を連載中〜!

「江戸の100人展」井戸端のお清さん

2009-11-30 | 俳句と絵と書と・・
      
      裏長屋の路地には共同井戸があって 亭主が仕事に出かけた後の 
      おかみさんたちの社交の場です。
      洗濯しながら 野菜を洗いながら 食器を洗いながら町内の噂 
      世間の出来事などの情報が飛び交います。

      今年もあとひと月余り そろそろ正月を迎える準備で
      おかみさんたちも なんとなくせわしいこの頃です

「江戸の100人展」薬種問屋の大旦那

2009-11-28 | 俳句と絵と書と・・
      
      
      「長崎屋の大旦那なら 世話になってもいいと云っている女が
      いるのですがね それがちょっと年増の32才 い~い女なんですよ。
      お義父さん隠居して巣鴨か目黒村の農家の離れを借りて その女と
      住む気はありませんか」

      「し~っ そんなことが女房に知れたら私はふんどしひとつで叩き
      出されますよ! 私はムコなんですからね」

      「ああ そうでした そうでした・・・ お互いムコってのはいろ
      いろたいへんですからねお義父さん   じゃこの話は聞かなかっ
      たことにしてください   でも惜しいなぁ いい女なのに・・」
      

「江戸の100人展」大黒屋のおかみ

2009-11-24 | 俳句と絵と書と・・
     おまえさん 行ってらっしゃい!
     毎晩ご精がでますねぇ
     あちらさん 大層お若いんだそうで・・
     お若い娘はそんなにいいんでしょうかね

     
     いいえ わたしのことは心配しなくてもいいですよ
     おらんだとかの この赤いお酒があれば ひとりで
     ゆっくり楽しめますから・・・

     
     

     このお酒の赤い色 なんてきれいなんでしょうねぇ!!   

     
     
     

「江戸の100人展」大黒屋吉兵衛

2009-11-22 | 俳句と絵と書と・・
     
     おや 大黒屋の旦那 お出かけですか
     どちらへ なんて野暮なことは云いませんよ
     その鬼瓦みたいな顔が くずれちゃってるってことは 根岸の方でしょう。
     
     まぁ せいぜいお身体に気をつけておやんなさい!

     カゴが来ましたよ!

     
     いってらっしゃ~い!

    
     

「江戸の100人展」徒士頭

2009-11-20 | 俳句と絵と書と・・
     徒士頭(徒士は、徒歩で戦う下級武士のことをいう)
     四十石は年に四十両の食禄。
     この四十両では槍持ち 若党 下男 女中各1人と
     家族5人の暮らしは楽ではない。それで裏の空き地を
     畑にして 野菜を収穫している。
     
     休みの日や早く帰った日には家長自ら畑仕事に汗を
     流している。 江戸の暮らしもたいへんです。
 

「江戸の100人展」水茶屋の看板娘

2009-11-18 | 俳句と絵と書と・・
     水茶屋は現在の喫茶店。
     江戸初期には渋茶を飲ませる程度だったが
     しだいに美しい看板娘を置いて客を呼ぶようになった。

     渋茶の茶代は六文(約180円)くらいですから 現代の
     ドトール・コーヒーで飲む程度ですね。
     

「江戸の100人展」ご隠居さん

2009-11-16 | 某月某日
      ご隠居さんが小唄をうなりだすと 飼い猫の三毛は近くの小川に
      魚捕りに 飯炊きの婆さんは裏の林に栗拾いに行ってしまう。
      ちょうど唄の切れ目に上野の鐘が眠そうに ゴーーンと一ッ鳴る。

     
      ここまで書いて気がついた。
      時を打つ鐘は子の刻の午前零時が九ッで 以下2時間ごとに八ッ 
      七ッ 六ッ 五ッ 四ッとなって正午がまた九ッ。

      鐘が一ッなんてのはないのだ。

      でもここは鐘が四ッでも九ッでもダメなのです。鐘が一ッでないと。

      たまには間違えて 鐘つき人が一つしか打たなかった・・・ 
      ってことにしておいて下さいな。
      


      
      

「江戸の100人展」鋳掛けや

2009-11-14 | 俳句と絵と書と・・
     
     いかけやは天秤棒で鍋や釜の修理の道具を担ぎ 裏長屋を廻って歩く。

     天秤棒の長さは7尺5寸(2.3メートル) 
     江戸時代 軒先7尺5寸以内で火を使う仕事は出来なかったので 
     その距離を測るための長さなのだと 鍋の修理をしながら
     いかけやの長吉さんが 教えてくれた。 なるほどね
     

「 江戸の100人展」出会い茶屋の女中さん

2009-11-12 | 俳句と絵と書と・・
     
     出会い茶屋 1)茶を飲みながら男女が語り合う場所。
   
           2)男女がとてもいいことをする場所。およそ200年後の昭和、
           
             平成の時代には呼び名が「ラブホテル」と変わる。


       こんなところでよろしいでしょうか 邉屋 秀山先生。

「江戸の100人展」蘭学者 邉屋 秀山

2009-11-10 | 俳句と絵と書と・・
     
       山豚火さん あなたのブログ 俳句の下手なのは仕方が
       ないとしても 誤字脱字 時代考証が間違いだらけですね。
       私が監修してあげましょうか?
     
       監修料なんて貧乏人から頂こうなんて思いませんよ。
       たまに天婦羅そばか うな丼の一杯でも食べさせてくれれば
       それでいいんですがね。


       近所の裏長屋に住む 蘭学者邉屋 秀山(なべやしゅうざん)さん
       あんた本当に蘭学者なんだろうね??


        10日18時 邉屋 秀山先生から早速誤字の指摘あり
       『「邉屋」の「邉」のしんにゅうは点が二つなのである。オッホン
       至急上うな丼を届けられたし』
       
       本物の蘭学者かどうか ますますわからなくなってきた。

「江戸の100人展」大工の熊さん

2009-11-08 | 俳句と絵と書と・・
      

      おまえさん いってらっしゃ~い
      
      気をつけてね  
 
      屋根から落ちるんじゃないよ~!

      あたしを未亡人にしたら 承知しないからね~!

      

      今夜は1本付けておくからね 



      朝五ツ半は今の時間で午前7時。
      この時代の大工さんの勤務時間はお昼休みを
      1時間とって8時間労働。現代と変わりません。

「江戸の100人展」熊さんのかみさん

2009-11-06 | 俳句と絵と書と・・
      
      おう おめえの作る弁当は仕事場で評判だぜ!
      
      なぁんて亭主が言うもんだから 今朝もがんばって
      おかずを5品もつけちゃったわよ。
      これで亭主がご機嫌で働いてくれりゃ安いもの。
      なにしろ亭主には 死ぬまで働いてもらうんだからさ!

      おまえさぁん お弁当できたわよ!

      
      

「江戸の100人展」印判師

2009-11-04 | 俳句と絵と書と・・
     
      「房州や」と云えば江戸では有名なハンコやさんです。
      写楽、歌磨、北斎などの落款を彫ったとも聞いています。

      いつもコメントをくださる「房州や」さんはもしかすると
      江戸の「房州や」さんの子孫ではないかと私は思っているのです。

「江戸の100人展」敵持ち

2009-11-02 | 俳句と絵と書と・・
        
          長屋の一番奥の浪人さん 敵持ちなんだってさ
          あのオカリナを売って歩く浪人さんかい?
          あの顔で上役の奥方と浮気したんだって!
          へー!
          浮気してるところを見つかり 上役を切って逃げてきたんだと
        
          本当の話かい?
        
          さあ~ね・・・