猫町3丁目アパート 屋根裏工房

『屋根裏工房』は自称ゲイジュツ家たちの溜まり場 
いま『イエロースットン刑務所』を連載中〜!

百人一句-22

2011-02-28 | 百人一句

次から次ぎえと、よくも毎回ひどい顔ばかり出てくるよ。

誰なんでしょうね、この「百人一句」を描いた絵師は。

コメントくださる方の中には、山豚火が描いたと思っている方も

いるようですが、山豚火ではありませんからね。

 

それにしても、文屋の旦那もひどい顔してるけど和歌はうまいね。

吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を あらしと言ふらむ


百人一句-21

2011-02-26 | 百人一句

有明の月って、夜が明けても空に残っている月このことでしょう?

おっちゃんは有明の月まで、彼女の来るのを待っていたんだ。

それは振られたんだよ。 言っちゃ悪いけどひどい顔だものね。

坊さんって女好きだね。いままで2人坊さんが出たけど2人とも女好きだよ。

女好きの方が和歌を作るのうまいんだね。感心するよ、この歌。

 

今来むと 言いしばかりに長月の 有明の月を待ち出てつるかな

 

 

 


百人一句-20

2011-02-25 | 百人一句

住の江って大阪でしょう?

大阪のおばさんを抱きましたか。こりゃえらいことしましたなぁ。

わたしは藤原の旦さんに抱かれましたんやで!

わたしは藤原の旦さんに抱かれましたんやで! ってそこらじゅう

自慢げにふれて歩きまっせ、大阪のおばさんだったら。

こりゃとんだ災難でしたな。こんないい和歌も詠んでいるのに。

住の江の岸による波よるさへや 夢の通い路  一目よくらむ

 

 

 


百人一句-19

2011-02-23 | 百人一句

おいおい、またひどい顔のおっちゃんの登場だよ。

この顔で人妻をくどいたのかい。よくそんな勇気があるよね。

やっぱり女は顔じゃないんだ。こんな和歌を詠まれたらしびれるんだ。

ちはやぶる 神代もきかず龍田川 から紅(くれない)に水くくるとは

上手いんだろうけど、意味がよくわからないんだけど。

 

 

 


百人一句-18

2011-02-22 | 百人一句

うらなりの冬瓜みたいな顔をして、誰かと忍び会っているんだ。

いつも女といちゃいちゃしているか、歌を詠んでいるか、この時代は

こんなことしか、やることはなかったのかね。うらやましい時代だよ。

 

あんたも顔に似合わず和歌は上手いよ、うらなりのおっちゃん。

立ち別れ いなばの山の峰に生ふる まつとしきかば 今帰りこむ


百人一句-17

2011-02-21 | 百人一句

3人ほどの方から「百人一句」を続けてほしいとのコメントを頂戴したので

手鎖覚悟で、もうしばらく続けます。

それにしても光孝天皇さんて、ひどい間抜け顔しているね。この顔に大事な

若菜を摘まれた女子は気の毒だと思うよ。

でもこんな顔でも、なかなかいい歌も詠んでるんだね。

顔じゃなくて歌に女の子は参っちゃったのかな。

君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ


手鎖がとれました

2011-02-18 | 俳句と絵と書と・・

手鎖10日間、一度やってごらんなさい。きついわぁ~!

なにしろ鍛冶屋が作った手鎖でしょう、重い! 重い!

重くてなぁんにも出来ません。

雪隠でなんとか尻を拭こうとしましたがとても無理。

なんだかんだと、すっかりお節介バアさん世話になってしまった。

どういうつもりか手鎖が取れてもバアさんは帰らない。

これなら八丈島に遠島の方が、まだましですわ。

 

「百人一句」をこれからも公開していこうかどうか、ただいま思案中です。

手鎖中はたくさんのコメントをありがとうございました。


百人一句-16

2011-02-07 | 百人一句

河原左大臣さん、あんたはすごいお金持ちなんだってね。

大邸宅に住んでいるんだって。やっぱり賄賂で貯めたの。

こんな間抜け顔でも偉くなれるんだね。大臣なんだ。

それにしてもこの俳句はひどいね。そう思わない?

乱れそめにしってさ、乱れているのは女の人なんだろうね。

こんな顔していても、お金持ちだから女には不自由しないんだ。

 

この和歌もあんたが詠んだのだ。意味がさっぱりわからないんだけど。

陸奥のしのぶもぢずり たれゆえに 乱れそめにし我ならなくに

やっぱり女の人が乱れいるんだ。あんたは乱れそめにしが好きだね。


百人一句-15

2011-02-07 | 百人一句

陽成院さん、悪いけどあんたとは付き合いたくないよ。

若い頃から乱行が絶えなかったんだってね。

素行が悪かったんだってね。すぐブチ切れるんだって?

女が怖がって近寄らなかったんだってね。

それなのによくこんな俳句が詠めたね。無理矢理押しかけたのかい。

 

陽成院さん、あんたが生涯に作った和歌はこれ一首だけだって本当なの。

筑波嶺(つくばね)の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる

これも、あんたが詠んだ歌かどうかのか怪しいものだね。

 

 

 


百人一句-14

2011-02-04 | 俳句と絵と書と・・

そうなの、わたし還暦なのよ。いまさら隠したってしょうがないでしょう。

えっ、還暦には見えないって、とても若くてきれいだって。

まぁ、お上手ね、明日の晩いらっしゃいな。貝合わせして遊びましょう。

今晩? まぁせっかちね。今晩はダメなの・・

 

春の夜に月が照らした白い道 あの人がくる牛車に乗って 桑菜


百人一句-13

2011-02-04 | 俳句と絵と書と・・

いやぁ、昨夜の嵐はすごかったですな。庭のけやきがひゅうひゅうと

鳴って寝られませんでしたよ。  明け方帰っていった女ですか?

身の上相談ですよ。あの嵐じゃ帰れないのでじっくり聞いてあげましたよ。

なんでも好きな男が琉球にいて、それが三途の川を渡る夢を見たけど、どう

したらいいのかって泣くものですからね、いえ、愚僧は話を聞いてあげただけ

ですよ。その時こんな和歌が一首浮かんだのです。まぁ聞いてくださいまし。

天つ風(あまっかぜ)雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿しばしとどめむ

 

 


百人一句-12

2011-02-03 | 俳句と絵と書と・・

参議 篁(さんぎ たかむつ)さん、難しい読み方だね。

なにを悪いことしたの。上司の奥さんにちょっかいだしたの。

それで隠岐の島へ流罪なんだ。 まぁ自業自得だね。

しばらく島暮らしをした方がいいと思うよ。ちょっとメタボ

気味だものね。10年も暮らせばスマートになるんじゃないかな。

 

舟の中でこんな別れの和歌も詠んでいるんだ。エライよあんたは。

わたの原 八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよあまの釣り舟