八角形の箱を折りました。
デイの昼下がり。
日溜まりの中で煙草を吸っていた80歳近いおじいさんが、
「なあ、お前!死んだら墓に墓碑銘を書こうと思うんだけど、お前だったら何て書く?」
ボクは目が点になってしまう。
「さあ、何て書くかな?そんなこと考えたこと無いし!」
おじいさんは、
「そうやな、お前まだ若いから、そんなこと考えんよな」
ボクは彼の肩を擦りながら笑ってしまう。
「コロナが流行ってるやろ。なんか墓碑銘とか考えるんだよな」
ボクの顔を見ながら、微笑むおじいさんの顔が愛しい。
「『不真面目な人生を真面目に生きたやつ』っていうのどうかな?」
ボクは俯きながらピースマークを出した。