中学の同級生から、
「七月、鹿児島の離島の保育園で腹話術のボランティアをやるんだけど、なんか手作りのプレゼント作れないかな？」
と言われた。
「だったら、ゴムで作ったミサンガを送ろうか？」
とボクは何も考えず言ってしまった。
「そうなんだ、助かるわ」
「ハハハ、それで園児は何人ぐらいいるんかな？」
「七十人ぐらいかな！」
「え～？ハハハ」
ボクは絶句してしまう。
それから二週間、必死でミサンガを編んでいる。
「このミサンガを着けた子が、健康で幸せで逞しく育ちますように」
ひとつひとつ編みながら、祈りの言葉を込める。
結局、園児80人分、保育士さん分20人分、100個のミサンガを編んだ。
このミサンガを着けた子が、健康で幸せで逞しく育ちますように❗️