素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

劇場版 セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記

2021-07-22 20:01:07 | 仮面ライダーセイバー
ある時、「仮面ライダーセイバー」主人公の神山飛羽真たちが「機界戦隊ゼンカイジャー」の世界へ、そして「機界戦隊ゼンカイジャー」主人公の五色田介人たちが「仮面ライダーセイバー」の世界へと迷い込んでしまう。状況を理解できず、混乱する飛羽真や介人たち。その事態を巻き起こした黒幕は、最強の敵アスモデウスだった。アスモデウスは、禁断の地アガスティアベースで保管されていた、世界を揺るがす「禁書」を解放し、現実の世界を崩壊させようとしていた。


初日に行ってきました!
動画に続いてネタバレ感想です。



面白かったです!
いや、思いのほか深い話だった。びっくりした。
「これ、お子様が困るんじゃない?」ってくらい、メタなネタを突っ込んできてて
実際、一緒に見てた次男は四畳半シーンのあたりで
飽きて周りをキョロキョロしてたし(苦笑。

OQと比較する人たちが多い印象だったけど、
個人的には、「平ジェネforeverでやったネタじゃない!?」
って思いながら見てました。

「俺たちは、物語の中の(架空の)存在だったんだ」っていうのを
また蒸し返すんかい!?みたいな。
そういうメタなネタ、言い換えたら、お子様の夢を奪うようなことを
「言っちゃっていいの?」って心配になりましたが。

しかし、「ショータロー」を名乗る謎の少年の正体が石ノ森章太郎だったという
ネタ晴らしがあって。意外とこれ、大人のファンに向けた話だったのだなぁと。
序盤にショータロー少年が見せた、ペンひとつで敵を撃退する力も、
その伏線だったのだなと。いや、てっきり敵の関係者だと思ってたから。

んで。ショータロー少年がヒーローを書くことを諦めてしまったので
全ての戦隊&ライダーの歴史が消えてしまったわけですが
(この辺は、往年の春映画でもよく見る懐かしい展開w)
次男が「なんで戦隊メギドとライダーワルドが消えなかったんだろう」って言ってて
それはマジそうですね!って思った。
ほかの敵は、ヒーローがいなくても自然発生的に存在してたと解釈できるけど、
戦隊メギドとライダーワルドだけは、少なくとも、
おまえらヒーローの存在前提で発生してんだろ!って話ですよね(苦笑。

ともあれ。

藤岡弘、さんがショータロー少年に「お会いしたかった」と感無量に伝えるシーンは
すごく良かった。もう、泣きそうになりました。
いや、まさか泣ける映画だとは思わなかった。
この映画の勝因は藤岡さんだと言っても過言じゃない、強い。

あと。飛羽真が冒頭で「物語の登場人物を辛い目にあわせたくない」
「作者は神さまみたいなものだから」というような話をしていて。
個人的な話ですが、最近二次創作というものに手を染めるようになっているんですが、
「作者=神」ってことはないよな、と、自分の実感として思ったり。

まぁ。この劇場版が(パンフレットによると)「青いマン華鏡」という短編を
土台にして描かれているそうなので、そちらからの引用になるのかな。
「造物主」という言い方も珍しく感じました。

二次創作と言えば、劇中、飛羽真が「俺たちは二次創作かもしれない!」みたいなこと叫ぶところがあって
いやいや、公式(東映)が作ったもんだから一次で間違いないだろ!って思ったんですが、
誰かに何か言われたのか。
勘弁してくれよ、セイバーが二次だったら、ファンが書くもの三次になっちゃうやん、
次元落ちしちゃうじゃんって思いました。

その他。
・久々に見た「或人じゃないと」がめちゃくちゃパワーアップしてて
  なんだそれ!ってなりました。また見たい。また劇場版に呼んでくれ。
・「俺、魔王だから」って言っちゃうソウゴ、尊い。
・時雨、懐かしい、かっこいい。
・千秋さん、たすきがけ練習したらしい。上手だった。
・車掌さん、今回は曲芸(でいいのかな?)がシンプルでした。もっと尺とってもいいんだぜ
・賢人パパが出てきた。画面に入るだけで嬉しい。

んで。スーパーヒーロー戦記も終って「あとは3分程度のおまけがあって終了かな」と思ってたら
そこからがっつり、新ライダー「リバイス」の話が1本分の尺であったので
見てて「まだやんの?」「まだ見せてくれるの?」「え、そんなに!?」って
至福でしたね。豪勢!これ、映画一本分でこんなに見せてくれるの!?お得じゃん!って。

リバイスは、今日はじめて見たんですけど
またトリッキーなデザインだな!っていうか、配色にビックリしたんですが
今日の短編を見て、9月の放送開始がめっちゃ楽しみになりました。うまい番宣。

雰囲気がなんとなく三条脚本っぽいな~と思って、
でも設定とかWにすごい近くて(バディもの、悪魔と契約等)
こんなに似せて作るわけもないしなぁと思ったら
ライダーに初参加の作家さんでした。そんなん、期待するしかないよな!

リバイスは、キーワードに「風呂」ってありましたが
ちょくちょく入浴するってことでしょうか。実質キバ。
主役さんの外見も、珍しく初見で「好み!」ってなるタイプでした。

なんかもう、リバイスの短編がすごくて、
ヒーロー戦記の感想が上書きされました。想像以上に楽しかったし、来年の楽しみもできたぜ。

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