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映画 ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

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年末年始にかけて本業の仕事が忙しく、なかなかレビューが出来ませんでした。それでも仕事の合間をぬって、昨年の12月11日から12日にかけて、車中泊ひとりアート旅を決行、また年末年始にかけては映画館で二本、またネットフリックスでの映画、ドラマの視聴もしたので順次ご紹介したいと思います。

新年明けましての映画レビューは「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」でスタートします。

今回の映画は、企業専門の弁護士が、ある初老の男が持ち込んだ企業の環境汚染による不正を知り20年以上の法廷闘争を繰り広げた不屈の弁護士の実話に基づく映画です。弁護士ボブを演じるのはアベンジャーズのハルク役やスポットライト世紀のスクープで新聞記者を演じた環境問題にも力を注いでいるマーク・ラファロ、長年夫を支えながら家族を支える元弁護士の妻サラにはアン・ハサウエイが地味に演じています。監督はキャロルのトッド・ヘインズです。

この映画の凄さは、あの誰もが知っているフライパンなど未だに様々な分野で使用されているテフロンを生み出したテフロン社の第二次大戦中から始まる黒歴史の実態を克明に描いているところ。企業はもとより政治的な背景もあり、解明されなかった実態が一人の弁護士によって膨大な資料から導き出されていきます。そして、未だ続く訴訟の長さに企業が犯した罪の大きさを感じます。

生身の人間が人生をかけて挑む正義の代償は凄まじく、長きにわたる闘争により訴訟相手の企業はもとより被害者やボブ自身の家族の軋轢の中で自らの心と体を削りながら戦います。その正義の人の姿がリアリティを増し静かな感動を呼び作品となっています。

娯楽映画がずらりと並ぶ年末年始の映画界で異色の映画ですが、シリアルなヒューマンドラマも時に鑑賞して観ると意外な発見があると思います。

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