今日はよく晴れた所が多くなりましたが、北海道や東北では、15m/sを超える強風が吹き荒れた所もありました
(画像は気象庁ホームページhttp://www.jma.go.jp/jma/index.htmlより)
また、10位以下の地点でも、北海道北見市で15.1m/s、青森県十和田市で14.9m/sなど、4月の観測史上1位となる強風となった所もありました。
今日の天気図を見てみると、北日本付近は西高東低の気圧配置となっており、西風が吹きやすい状況であったことが分かります。
西風の場合、北海道や青森県の太平洋側では山越えの風となるため、フェーン現象により、乾燥した強風が吹き降りてきます。
北海道の十勝地方や青森県の十和田市周辺は、ながいもやごぼう、馬鈴薯などの栽培が盛んな一大畑作地帯で、それらの栽培に適した黒い火山灰土の土壌が広く分布しています。
まだ作物が十分に育っていないこの時期に乾燥した強風が吹くと、乾いた土壌が風に飛ばされて、時には見通しが効かなくなるほどの砂嵐が巻き起こります。
この砂嵐は、視界不良により交通の妨げになるほか、住宅に砂が入ってきたり、洗濯物が汚れたり、農家にとってもせっかく播いた種や肥料が飛ばされたりするなど、厄介なものです。
砂嵐同様に視界不良を起こす現象としては、濃霧や吹雪がありますが、これらについては、気象庁が濃霧注意報や風雪注意報、暴風雪警報などで注意・警戒を呼び掛けています。
しかし、砂嵐については、そのような直接的な注意報・警報はありません。
それでは、全く予測がつかないかというと、そういうわけでもなく、砂嵐が起こりそうな天気となる目安はあります。
まず、今日みたいな西風が吹きやすい気圧配置である場合、また、気象庁から乾燥注意報と強風注意報(又は暴風警報)が一緒に発表されているような場合には、砂嵐が起きやすいと思われますので、参考にしていだければ幸いです