私の本棚

※読書感想メイン

彼女が最後に見たものは

2022-11-01 | まさきとしか

 

【あらすじ】
三ツ矢・田所コンビ第二弾

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルで、50代女性と思われる身元不明の遺体が発見された。
着衣が乱れていることから、事故死ではなく殺害されたものと断定される。
後に、亡くなった女性の名前は松波郁子。ホームレスで、記憶喪失だったことが判明。

また、捜査の過程で、遡ること1年前に、生活保護課担当の職員が、何者かに刃物で刺され死亡する事件が発生し、その指紋から松波郁子と一致する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三ツ矢と田所視点(田所メインですが)と、生前の松波郁子視点。
夫を殺害された妻の視点で物語が進みます。

〝あの日、君は何をした″同様、特につながりがあるように思えない2つの事件ですが、松波郁子が殺害されたことで、2人の接点が明らかになります。

登場人物が多く、想像を膨らませながら物語を読み進めていくうちに、どうやら私の想像とは違う展開に、いよいよ犯人が誰だかわからなくなりました💦
正確言えば、松波郁子を殺害した犯人は最後まで気が付かず、1年前に殺害された男性の犯人は予想できても、犯行動機が、予想とは全く違い、「そっちか!」な展開😅

今回もタイトルが気になって、読む手が止まらず寝不足になりました。





 

 


あの日、君は何をした/まさき としか(著)

2022-10-07 | まさきとしか
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

あの日、君は何をした [ まさき としか ]
価格:792円(税込、送料無料) (2022/10/7時点)


 

【あらすじ】

北関東の前林に住む水野いづみは、夫と二人の子供の四人暮らし。
平凡で充実した日々を過ごしていたが、息子の大樹が殺人事件の逃亡犯に間違われ、自転車で逃げる途中、トラックに跳ねられ死亡したことで、いづみの生活は一変する。
事故のあったあの日、大樹がなぜ深夜に家を抜け出したのか。

15年後。
新宿区で、若い女性が殺害される事件が発生。重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。
この事件を担当することになった三ツ矢と田所の二人刑事が、捜査を進めていく中で、15年前の死亡事故と、不倫殺人事件に深い関わりがあることを突き止める。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

親子をテーマにしたミステリー小説。

母親の子供を思う気持ちが、歪んだ愛情へと変わり、それが狂気じみていて怖いのですが、
すごく面白かったです。

とにかくよく練り上げられていて、誰が犯人でも不思議ではありませんでした。

登場しても不思議ではない人物が、なかなか登場せず、いつ登場するのかと引き込まれながら読み進めていくと、実はそこにいる人物があの人だったと言う驚愕。

しかも、大樹がなぜ深夜に抜け出し、あの日、何があったのか、そのヒントを知る手がかりとなる人物の証言で、さらに驚愕すると言う。

「わからない」ことを、とことん追求していく少し変わり者の三ツ矢と、そんな三ツ矢に振り回されながら、事件を追う田所のコンビもまた面白くて、ところどころで笑いました。

三ツ矢と田所のコンビ第二弾。

こちらもすでに読み終えていますので、近いうちに更新します