私の本棚

※読書感想メイン

ともぐい/河崎秋子

2024-02-08 | 書籍
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ともぐい [ 河崎 秋子 ]
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【あらすじ】

物語は北海道東部。

親の顔を知らず、自分の年齢もわからない。

養父に育てられ、養父が付けた名前は熊爪。

人との関わりを嫌う熊爪は、人里から離れた山奥で、仕留めた鹿や熊を裁き、馴染みの問屋で売り得たお金で、米やタバコ。銃弾を買う生活を送っている。

ある日、瀕死の重傷を負った男。太一を発見し、面倒だと思いながらも救出。怪我の手当てをします。


阿寒から穴持たずと言われる熊を追い、逆襲にあったことを太一から聞いた熊爪は、穴持たずの熊を退治しようとしますが、、、。

 

【感 想】

面白かった〜

さすが、直木賞受賞作品だと思いました

 

熊文学と言うので、熊を仕留めるマタギの物語なのかと思いましたが、少し違う気がしました。

ただ、内容はとても壮絶で、時折目を背けたくなるような描写が出てきて、クマの生態を熟知している人ではないと描けないストーリーだと思いました。

物語のタイトル「ともぐい」が、最初の「ともぐい」と、どのように繋がるのか全くと言って良いほど想像がつきませんでしたが、最終章で「ともぐい」の本当の意味を知ることになり、とても切ない気持ちになります。


やってはいけない愛犬のしつけ/中西典子

2024-01-27 | 書籍

 

【NGなしつけ】

1.甘噛みをやめさせようとしてマズルを掴む・喉に指を突っ込む

2.ひっくり返して押さえつけ服従姿勢を取らせる

3.散歩で強引に犬を引っ張る。または引き戻す

4.吠えたらマズルを掴んで怖い顔をする

5.ご飯を目の前に置いて長い間待たせる

6.トイレ以外の場所で粗相をしたら大声で叱る

7.リーダーにならなきゃと暴君のように振る舞う

8.犬を自分の思い通りにしようとする

9.自宅に迎えた子犬を別室で寝かせ、泣いても無視をする

【飼い主の言動が愛犬のストレスになる】

1.いちいち反応して騒ぐ

2.大きな声で言わなければと、わざとらしい演技をする

3.犬の反応を無視して話しかけすぎる

4.マイナスなエネルギーを放つ言葉、声かけをする

 ・褒めてるつもりが怖すぎる

 ・帰宅が遅くなった時、悲しげに謝りすぎる

 ・犬がわざとやったかのように責める

 

【感想】

10数年ぶりにワンちゃんを我が家に迎え、右往左往する毎日。

特に主人の対応が目にあまり、主人に読ませるつもりで購入し、先に私が読みました。

ところがいきなりのカウンターパンチを喰らうという、、、

主人がやっていたことが、実は間違いではなかったことや、私が良かれと思ってやっていたことが、実は間違いだったこと。

もちろん全てに納得できたわけではなく、いくつか「そうなの?」と疑問に思うこともありましたが、子育てをしてるつもりで、毎日を楽しもうと思います。


顔出しナシでYouTube稼ぐ本

2023-06-20 | 書籍

突然ですが、YouTubeを始めました。

主人が昨年事業を縮小しました。

事実上の引退みたいなものです。

家族。特に子供達のために欲しいものを我慢していたことを子供達は知っていたので、私も少しばかり協力し、以前から欲しいと言っていたゴープロをプレゼントしたのが始まりです。

最初は、YouTubeをやろうとは思ってはいなかったと思うのですが、ここ数年は、二人で観光を兼ねたキャンプをすることが多くなり、情報収集のためにYouTubeを見るようになって、挑戦してみたくなったようです。

とは言っても、主人は撮影がメイン。

編集とアップロードは私です💦

主人は今年65歳。

運転もだんだんとしんどくなって、あと何年、自由にあちこち見て回ることができるかわかりません。

長女にも運転は75歳になったら免許証を返納して欲しいと言われていまして。

思い出を残すために、YouTubeを始めるそうです。

他にも色々あるようです。

メモリーカードの問題とか。

とはいえ、お小遣い程度の利益は欲しい。

ただし、お互い顔出し・声出しNG。

それで利益があるものなのかな?と思い、ネットで検索してみたり、本を買ってみたりもしました。

正直いうと、YouTubeに登録し、そこそこ視聴があれば利益があるのかと思っていたら違うのですね💦

別の書籍で、クリエイターとしてやるには最低でも1000人のチャンネル登録者が必要だということを初めて知り、最初の挫折💦

このブログの他にも、gooに登録しているブログがあるのですが、フォロワー数30人いるかいないか。

SNSでも300人程度で、周囲にはブログやSNSをやっていることを伝えてないし、自分からフォローをすることも滅多にないため、1000人の登録者を集めるのは至難の業。💦

YouTubeも当初は子供達に知らせず、内緒にしておこうと主人と話をしたのですが、1000人必要となると、子供達にも協力してもらおうということになり、子供達にYouTubeを始めたことを伝えると、すぐに登録をしてくれたようです。

私や主人の友人知人たちは、YouTubeを見ることはあっても、チャンネル登録はしないだろうし、アカウントも作ってもいないでしょう。

私たちもYouTubeをやることになって、初めてアカウントを作ったくらいです💦

どうやって1000人を集めれば良いのか、、、

まだ動画は2本しか作ってないので、様子を見ながらブログやSNSにアップしてみようかな?と思います。


WBC2023 メモリアルフォトブック

2023-05-10 | 書籍

WBCの特番を予約録画し、ようやく見終えたところで、こちらの書籍を再読

いや〜何度見ても感動するし、何度見てもウルウルしてしまいます。

正直いうと、WBCの監督に任命されたのが栗山監督と知った時

日ハムの監督時代では、采配に不満をもつファンの声も多かったせいか

優勝は無理だな💦と、一瞬思ったのですが

大谷選手が出るとわかってからはワクワクが止まらなかったです。

大谷選手がすごいのは言うまでもなく。

でも、みんなすごかったと思う。

個人的にMVPを上げたいのは、日本のために戦ってくれたヌートバー選手と

準決勝で、逆転勝ちのヒットを打った村上選手。

そして、周東選手。

まるで映画を見ているようで、あの逆転劇は忘れないと思います。

 


東京貧困女子/中村淳彦(著)

2023-04-17 | 書籍


 
2019年4月読了
別の書籍サイトに載せていたものです。
 
 
 読んでいて思ったのは、私や子供達は、如何に恵まれた環境で生活をしていたのか。

親からの支援と奨学金だけではやりくりすることも出来ず、パパ活する大学生。
奨学金を悪用する父親。
親から虐待を受けて育った子供。
元夫からのDV。
精神疾患等々、読むたびに絶望的になり、気分を切り替えるため他のことに興味を持つようにしなければ、気持ちが沈んでしまう。

これは労災認定される案件ではないか?と思う話や、刑事告訴や労働監督署に通報してもおかしくない事例などもあり、それらを教えてくれる仲間が近くにいないことも、不幸を生んでいるのだと思うと、やるせない気持ちになる

ただ、全ての話に同調出来たわけではありません。

正規雇用ではない事に不満を募らせているわりに、司書の仕事に拘り、仕事を選り好みし「自分は悪くない。社会の仕組みが悪い」と言う女性。


また、最初に登場する医大生は、ネットで随分バッシングを受けたようで、そんな彼らに著者は批判的でした。
誹謗中傷は論外として、正直言うと私も何故部活を諦めることが出来なかったのか?と思いました。

大学へ進学したい。

部活もやりたい。
わかるし、理解も出来ます。
ただ、親からの仕送りと奨学金だけではやりくりできないのなら、せめて部活を諦め、その時間をバイトに使えば良いと思うのは、短絡的なのでしょうか?
両方を取るための選択が、身体を売ることも、ありだと思う。
同調出来ないと思ったのは、国が身体を売ることを強要したわけではなく、自分が出した選択なのに、世の中を悲観する大学生と、国の制度問題にしたがる著者に少しイライラしました。

末期ガンの母親のために最先端医療を望み家庭を顧みなかった結果、離縁され、子供からも見放された話も、母親を想う気持ちは分からなくはないのですが、幼い子供を海外に残し、家庭を犠牲にしてまでやることなのか?

精神疾患を患った姉の介護をするため、仕事を辞めた女性の話で、著者は「姉を捨てるべきだった」と言うように、この病気療養の母親の介護でも同じことが言えるのではないか?

「捨てろ」とまでは言わないにしても、他に方法があったのではないか?
ましてや、海外に住む家族を残し、日本と海外を行き来しながら夫の給与の半分を母親の医療費に使うことにも、疑問を抱かずにはいられなかった。
他にも、自業自得が当てはまる事例があり、客観的に考えるように努力しても、国の制度の問題だけにして良いものなのだろうか?
確かに今の日本はおかしくなっているのかもしれないが、著者の主観も強く感じます。