私の本棚

※読書感想メイン

カルト宗教信じてました/たもさん(著)

2023-01-26 | コミック

エホバの証人を退会するまでの、たもさんの体験談。

『カルト宗教やめました』の前に発売されたものですね。

読めば読むほど、エホバと統一教会は『よく似てる』と思いました。

 

母友もエホバ二世信者ですが、程よい距離を保ちながら活動をしています。

本来『争いごと』とみなされ、エホバでは禁止されているスポーツにも

学校役員から頼まれれば参加していましたし

エホバ会員以外の人とは付き合わない。なんて言うこともありませんでした。

 

エホバのカミングアウトがあっても、エホバのあれこれの話をすることも

エホバの入会を強要することもなく

周囲のお母さんたちとうまく付き合っていたと思います。

 

それだけに、この本を読んで驚くことがとても多かった。

 

 

私の周りは、エホバに限らず、宗教信者が多いです。

その中には二世信者もいるのですが、熱心な信者とは言い難く

寧ろ親が異常というか、、、

 

話は変わりますが

世間を騒がせた騒音おばさんは、元は被害者で

被害届を出したご夫婦が、実は加害者だったと聞いたことがあります。

 

トラブルの発端となったのは、ご夫婦による宗教の勧誘でした

 

逮捕された女性の夫と3人の子供が難病で、寝たきり状態だったこと。

亡くなったお子さんもいるそうです。

 

それに目をつけた近所のご夫婦が

宗教に入ることをしつこく勧めるため

困り果てた女性が、ご近所に相談し

相談を受けたご近所の方が、ご夫婦に忠告したところ

その日から、嫌がらせが始まったそうです。

 

布団を叩きながら大声で「何妙法蓮華」を唱えたのも

実はその夫婦が最初でした。

 

あのニュースを見た時に、なんで何年も騒音の嫌がらせを受けながら

被害届を出さなかったのか不思議だったのですが

その話を聞いて、納得したのを覚えています。

 

逮捕された女性は、ご近所の評判が良く

減刑を求める署名活動があった話も聞きました。

 

宗教が、その人にとって唯一の居場所なのはわかるし

周りにも信者がいるので、宗教を否定する気はないのですが

盲目になりすぎると、正しい判断を誤り

トラブルを招く原因にもなる。

特に宗教は怖いなと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今日も拒まれてます/ポレポレ美(著)

2023-01-10 | コミック

【あらすじ】

編集者に務める恋人、山木と同棲をはじめて9年目を迎えるポレ美。
しかし山木との間に体の関係が無くなり、悩んだポレ美は、お色気作戦に出るも、見事玉砕します。

そんなある日、山木の誤解から、ポレ美の浮気を疑い、ポレ美の悩みは簡単に解決。
めでたく結婚へと向かうのですが、再びレスに悩まされます。

さらに、ポレ美の妹と、山木の姉が妊娠したと聞かされ、
お互いの両親からは子供はまだかと急かされ、次第にポレ美の心は蝕み、鬱と診断されます。

追いうちをかけるように、山木の不倫が発覚しました。

【感想】

「これには理由があるんだ」「僕の話を最後まできいて」「愛してるのはポレ美だけだ」

何度も裏切られ、何度も許して。また裏切られ。
妹に心配をかけさせ、それでも離婚に踏み切れないポレ美と、もう会わないと約束しながら、何度もポレ美を裏切り、その度に同じ言い訳に始終し、言葉巧みにポレ美を洗脳する山木。その2人を弄ぶように、山木と逢瀬を重ねる田尻。

同じことの繰り返しで話が進展せず、イライラして読んだのは初めてかもしれません。
あまりにもイライラして、途中で読むのを控えたほどです。

田尻を訴えると強気に出ても、山木に「そのうち僕も訴えるんだろ?」と詰め寄られ、念書まで書かされる。
絶対騙されてるよ!と思うのだけど、言葉の上手い山木にうまく唆されて念書を書いてしまうし、山木に言われて田尻への訴えを取り下げてしまうしで。
何度同じことを繰り返すのだろうかと思った。
義弟が言うように、山木は結婚前から不倫をしていたかもしれません。

何度も山木を疑うチャンスはあったのに、その度に山木を信用してしまうポレ美は純粋すぎて、それが逆にイライラさせてしまうのです。

山木から離婚を切り出された時に、ポレ美の父親が山木に頭を下げて謝罪をしてる姿を見て、山木には裏と表の顔があると気づけなかったかな?

8巻のから少しずつ進展があり、ポレ美のことが好きだと言えば、なんでも許してもらえると思っていた山木でしたが、今回ばかりはポレ美も本気で、離婚を突きつけます。

ポレ美が好きなのではなくて、身の回りの世話を焼いてくれる母親か、家政婦だとしかこの人は思ってないのでは無いかな?

山木は離婚には応じず、最終回を迎えるにはまだ先になりそうな予感ですが、
山木と言い、田尻と言い、サイコパスか!と思うくらい、気持ちが悪いです

 


妻が口をきいてくれません/野原広子(著)

2023-01-08 | 野原広子

【あらすじ】

ある日突然、妻の美咲が口をきいてくれなくなった。
「行ってきます」「ただいま」と言っても返事はなく、
「ありがとう」の言葉も無視。

しかし、誠は妻に無視をされる心当たりがなく、妻の顔色を伺う毎日。

先輩のアドバイスを受け、花束を送ってみたり、就寝中の妻の手を触れても効果は無し。

それでも、お弁当だけは毎日作ってくれる。

妻に無視をされる日々が1ヶ月を過ぎ、1年。
そして5年目を迎え、とうとう耐えきれなくなった誠は、妻に離婚を切りだします。

【感想】

第一章は、夫(誠)の視点から物語が始まるのですが、野原さんのことだから、どちらかに偏った設定で物語が進むはずがないと思いつつ、妻に無視をされ続ける誠に感情移入し、同情しました。


しかし、第二章に入ると一転。

『期待して 失望して さらに失望して』

妻の視点で話が進むと、「いやぁ、そうだよね。我慢の限界だよね」「口もききたく無いよね」と、美咲に感情移入してしまうのです。

いつも思うのですが、野原さんのストーリー設定はさすがです。

 

夫に悪意がなくても、無神経な一言が妻を深く傷つけてしまうことがあるし、誰だって傷つきます。

夫(周囲)から見ると、専業主婦は楽だと映るのかもしれない。
でも実際は孤独だったりします。
家事だってどんな頑張っても完璧にはできません。
特に子供が小さい間はできなくて当然なのに、自分のダメなところを棚に上げて、妻の言い分に揚げ足を取るのは違う。

でもこれは、どこにでも起こりうる話で、決して他人事では無いと思います。
結婚生活35年目を迎える私たちも、数えきれないほどあります。

年に1回は必ず😅

 

「おっ!今日は綺麗に掃除しているね。でもここが埃だらけだよ」

 

私も同じことを言われたことがあります。


正直言うと、もしかして主人は「大人のADHD」なのか?と思ったことさえありました。

しかし、人気俳優がトーク番組で、自分の物言いが原因で、妻を怒らせることがあると話を聞き、主人だけでは無いのだなと思いました。

『ママはずっといてくれたんだよ』

誠は、娘に「ママと離婚をする」と言わなければ、ママは子供たちのために我慢をしていたことを知ることもなく、自分が、妻を傷つけたことを気づかずにいたかもしれません。

しかし5年も口を聞かなければ、さすがに耐えきれなくなって家を出てしまうか、または、他の女性に走ってもおかしく無いのに、不倫も浮気することもなく、家を出ることもせず、誠はよく我慢したなと思います。

誠は無神経なだけで、根はとても良い人。
美咲も誠の良さを知っているからこそ、嫌いだと思いながらも、嫌いになりきれなかったのでしょう。

最後はハッピーエンドで良かったです。

 


消えたママ友/野原広子(著)

2023-01-06 | 野原広子

【あらすじ】

優しい夫と優しい姑。好きな仕事をさせてもらい、綺麗に着飾り。
恵まれた環境で生活していたはずの友紀ちゃんがある日、子供を置いて失踪。
保護者の間では、さまざまなな憶測が飛びかいます。
そんななか、3人のママ友たちも、友紀ちゃんの失踪をきっかけに、お互いへの不満が噴出。
次第にギクシャクしていきます。

【感想】

「隣の芝生は青い」「他人の不幸は蜜の味」「女性は産む機械?」

そんな言葉が頭をぐるぐると駆け巡っていました。

随分前の話になりますが、友人が、「ママ友には、仕事上の愚痴をこぼすことが出来ても、家庭の悩みは、話すことが出来ない。」と話していたことを思い出しました。

周囲からは、とても良いご主人と思われているため、夫の愚痴をこぼすと、「良い主人なのに、何を贅沢を言ってるの?」と、言われてしまうのだとか。

ママ友は自分が見たものしか信用してないのか、私も経験があったので、友人の話に共感したのを覚えています。

それにしても人の噂話ほど、悪意があって怖いものは無いと思いました。
そして友紀ちゃんの子供。ツバサくんの最後も怖かったです。
ママを追い出したおばあちゃんに対しての嫌がらせなのか、ツバサくんの闇を見た気がします。