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※読書感想メイン

新聞テレビではわからない、永田町のリアル/安積明子

2021-10-24 | 政治

 

ジャーナリストがどちらかに偏ってしまうと、こと政治に関しては、嫌いな政党には

その政党をとことん陥れるような内容。または、支持政党をベタ褒めしすぎる内容が多く

疑って読まないと、後になって、話が全然違うでしょ?と、思うことが多分にあります

その点、安積さんはあまり偏らず、冷静に永田町の様子を伝えてくれるので、とても読みやすいです

 

今回は、安倍前首相の潰瘍性大腸炎の悪化により、辞意を表明したことで

永田町のドタバタ劇をリアルに伝えています。

 

総理になってからの菅さんは、安倍さんのイメージが強いせいか

安倍支持者にとっては、期待はずれだったかもしれません

安倍さんのように、メッセージ性に優れてる訳ではなく

官房長官時代の菅さんを見てると、決して器用な人では無いと思っていたので

国家観や働きぶりが見えないのも、不器用さが仇となった感じがします

 

少しズルい言い方になりますが、私は消極的な自民党支持者です

国民に寄り添い、国民のために切磋琢磨し、議論をするのが政治家だと思うのですが

それが与党・野党どちらにも感じられないのですよね

野党第一党である立憲は、国民のために働こうと言う意志が全く伝わってきません。

政党名が変わっただけで、政権を取る前の民主党時代と何も変わってないと思います

安積さんが指摘するように、言うことがコロコロ変わるだけではなく

他の政党のお手柄を、自分の手柄のように吹聴するのが立憲の特徴で

これは、ほかのジャーナリストたちも、同じ指摘をしていました

 

最近も、ワクチン接種や生理貧困などは、公明党が最初の提唱者なのに

自分達が提唱したと、蓮舫議員はSNSを使って発信しています

このように、特別な理由もなくAからBと言うことが変わり

自分の手柄のように吹聴する間は、立憲に政権を任せたいとは思いません

 

衝撃だったのは、10万円の一律給付金を、最初に提案したのが玉木代表だったこと

私は、公明党を支持する友人から、公明党が最初に提案したと聞いていたので

公明党だと信じ込んでいたのですが、公明党は安倍さんを説得したと言う話なのですね

永田町のリアルを読んで、友人の話を全部信じ込むのも危険だなと感じました

 

さて、衆議院選挙が始まりましたね

個人的な意見として

麻生さんは嫌いではないのですが、二階幹事長ともに引退しても良いのではないでしょうか?

公明党は、定年制があるそうです。

他の政党も、議員の定年制があっても良いのではないかと思います

 

ところで、自分が支持しない政党を、批判するのは良いのですが

SNSやブログを読むと、その政党を支持する人まで、批判する人がたまにいます

gooブログでも「ここまで言っても自民党(または立憲)に票を入れる人がいる」と言う人がいますが

はっきり言って、大きなお世話です

誰が何処の政党に1票を入れるか、個人の自由です

 

私は立憲を支持していませんが、立憲を支持する人は、支持する理由があるからで

同じように自民党を支持する人たちも、支持する理由があります

自分が支持していない政党の支持する人を批判するよりも

自分が支持する政党の良いところを、アピールした方が建設的ではないでしょうか

立憲・共産党・社民党の演説を見てても、常に自民党の批判しかしてません

あの演説を見てると、聞いてるだけでうんざりします

今回の衆議委員選挙は、比例区に野党に票を入れようと思っているのですが

この3つの政党に、票を入れたいとは思いません

 

衆議院選。どのような結果になるのか、、、

 


今日も傍聴席にいます/朝日新聞社会部

2021-10-21 | 書籍

 

 

若手記者が書いた裁判の傍聴記録第三弾。

よく覚えている事件や、そういえばそんな事件があったなと思い出した事件

全く知らなかった事件などいくつかある。

事件の内容を知れば知るほど同情できる事件、できない事件とあった

また、事故の過失については、自分が同じ立場に立たされた時

自分の過失を何処まで認めることができるか、考えてしまった。

人や家族に依存するあまり、判断を誤って起こした事件などは、私ならどうしていたのだろうか?

後書きに、傍聴記の中で一番アクセス数が多かったのが絶対君主が支配する虐待の家だったと記するように

私もあの事件は強く印象に残っていて、気になっていた事件でした。

事件が起きた当初は、甘やかされて育てられ、思い通りに行かない腹いせに殺害したのかと、勝手な憶測を立てたが

想像を絶する虐待があったことが後の報道で知り、勝手な憶測で被害者と加害者を批判した自分を恥じました

確かに殺人はよくない。

だけど、この少女のように逃げ場がない場合どうすれば良かったのだろう?

逃げれば連れ戻され、学校に相談すればさらに酷い仕打ちを受ける

一方で、自分が被害者になる可能性があれば、加害者になる可能性もあり

家族が被害者になることもあれば、加害者になることもあり得るのだと改めて感じた。

 

 


娘の遺体は凍っていた/文春オンライン特集

2021-10-12 | 書籍

 

 

旭川市内の中学校に通う女子中学生が、今年の2月に行方不明になり、その1ヶ月後、変わり果てた姿で発見されたニュースは、北海道に住んでいる方は覚えている人が多いと思います。

私はYahooニュースで、事件を知りました
ただ興味本位でクリックしたはずの文春オンライン特集が、3月に遺体で発見された旭川の女子中学生の事件簿で、それがまさか、虐めによる自殺の可能性があるとは誰が想像したでしょうか?
とにかく衝撃は隠せません。

耳を疑うような学校側の不誠実な対応と、当時の担任教師の信じられない発言に不快感を禁じ得ず、ただただ気分が悪い。

さらに加害者少年・少女とその保護者にも同様の不快感を覚えました。

うちの子は悪くない。
A子が、あの子が、、、と罪の擦り合い、責任転嫁。
平気で嘘もつく

人をいじめる生徒だから、反省なんてしてないだろうと思ってはいましたが、まさしく「この親にしてこの子あり」の言葉につきます。

こういう事件が起きるたび、学校は必ず保身に入り、いじめを認めようとはしません
それがとても不思議だったのですが、尾木ママの言葉で全て納得がいきました。

校長は無事に勤め上げたら、70歳には自動的に叙勲がもらえる。
また、私立図書館の館長や、相談所の所長のポジションにつくことができ、校長在任中に事件が起きれば、それらの恩恵を受けることができない。

いじめがあった事実を隠蔽した当時の校長は現在、相談役を務めているそうです。

当時の校長に言いたい

あなたは子供は失敗する存在だと言いました
失敗するのは何も子供だけではないですよ?
大人も失敗します。
その失敗を反省し、どう生かしていくのか?ではありませんか?

周りの大人たちが、誤った選択をしてしまうから、子供たちは、自分が犯した罪に向き合うことをしないのですよ。

爽彩さんのお母さんの言うように、いじめは他殺と同じです

いい加減少年法を見直すべきでは?

いじめを犯罪として法を変えるべきでは?

加害者を育てた親の責任を問い、処罰を受けさせても良いのでは?

最後に、心から爽彩さんのご冥福をお祈りします。