被災ガラス再生の輝き ステンドグラスこども病院へ
仙台市青葉区のステンドグラス作家二階堂紀恵さん(56)が、東日本大震災で割れた色ガラスを生かして作品を制作した。完成品は4枚組みで、見る人の目をくぎ付けにする隠し絵の手法を採り入れた。宮城県立こども病院(同区)に6日、取り付けられる。入院中や外来で訪れる子どもたちを楽しませそうだ。
作品は「ソフィーの森(知恵の森)」と名付けられ、それぞれが縦120センチ、横40センチの大きさ。緑濃い森の中に、キリンやフクロウ、ライオン、カブトムシ、カマキリなど、さまざまな生き物が隠れている。
二階堂さんが所属する青葉区一番町1丁目の工房「ガラスロード」では、材料を納めていた棚が震災で崩れ、30センチ角の色ガラス500枚以上が破損した。高価なヨーロッパ製のアンティークガラスも数多くあったが、ほとんどが粉々に砕けて使い物にならなくなったという。
二階堂さんは、比較的大きな形で残ったガラスを集め、作品にして寄付することを決意。図案を決め、工房の同僚や教えている生徒の協力を得ながら、1カ月ほどで完成させた。
作品の寄贈先を、友人でこども病院副院長の白根礼造さんに相談し、こども病院に受け入れてもらうことになった。
二階堂さんは「使ったガラスは、今では手に入らない貴重な物ばかり。限られた材料の中で最大限努力した。作品を見て楽しんでもらえれば幸せ」と話す。
こども病院は、1階の外来受付に近い南向きの窓に取り付ける。白根さんは「窓の外の里山風景と重なり、病院らしくない、いい雰囲気を醸し出してくれるでしょう」と歓迎している。
2011年08月05日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110805t15006.htm?style=print
仙台市青葉区のステンドグラス作家二階堂紀恵さん(56)が、東日本大震災で割れた色ガラスを生かして作品を制作した。完成品は4枚組みで、見る人の目をくぎ付けにする隠し絵の手法を採り入れた。宮城県立こども病院(同区)に6日、取り付けられる。入院中や外来で訪れる子どもたちを楽しませそうだ。
作品は「ソフィーの森(知恵の森)」と名付けられ、それぞれが縦120センチ、横40センチの大きさ。緑濃い森の中に、キリンやフクロウ、ライオン、カブトムシ、カマキリなど、さまざまな生き物が隠れている。
二階堂さんが所属する青葉区一番町1丁目の工房「ガラスロード」では、材料を納めていた棚が震災で崩れ、30センチ角の色ガラス500枚以上が破損した。高価なヨーロッパ製のアンティークガラスも数多くあったが、ほとんどが粉々に砕けて使い物にならなくなったという。
二階堂さんは、比較的大きな形で残ったガラスを集め、作品にして寄付することを決意。図案を決め、工房の同僚や教えている生徒の協力を得ながら、1カ月ほどで完成させた。
作品の寄贈先を、友人でこども病院副院長の白根礼造さんに相談し、こども病院に受け入れてもらうことになった。
二階堂さんは「使ったガラスは、今では手に入らない貴重な物ばかり。限られた材料の中で最大限努力した。作品を見て楽しんでもらえれば幸せ」と話す。
こども病院は、1階の外来受付に近い南向きの窓に取り付ける。白根さんは「窓の外の里山風景と重なり、病院らしくない、いい雰囲気を醸し出してくれるでしょう」と歓迎している。
2011年08月05日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110805t15006.htm?style=print