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札幌・円山生活日記

紅葉めぐり2022〜小樽/天狗山~

明治期より北海道経済の中心都市・港湾都市として発展した「小樽」。運河や倉庫、銀行などの歴史的建造物が多く残る歴史溢れる街です。その小樽の総鎮守「住吉神社」では2022年最後の花手水が10月7日(金)~10月17日(月)の予定で実施中です。また小樽のシンボル的な山「天狗山」は四季を通じて景観に恵まれた景勝地で山頂からは小樽の街並みや石狩湾・積丹半島などが一望できる雄大なパノラマが広がります。

今日は「そうだ小樽に行こう。」です。昨年に続いて天狗山での紅葉めぐりを企画していました。併せて小樽の総鎮守「住吉神社」のウェブサイトにをチェックしたところ本年5月より計8回開催している「花手水」(6月に鑑賞)の第9回(本年最終回)が10月7日(金)より10月17日(月)の予定で開催しているとのこと。折角の機会なので最終回の花手水に間に合うようにと小樽散策/天狗山紅葉めぐりに本日出かけてきました。アクセスは今回も自宅近くのバス停「円山第一鳥居」から高速バスで出発し40分ほどで「住吉神社」前のバス停に到着しました。便利です。

【住吉神社】
「住吉神社」の第一の鳥居。神社の歴史は古く元治元年(1864年)に函館八幡宮の神主が「ヲタルナイ」と「タカシマ」両場所の総鎮守として住吉大神の勧請を出願し許可されたのがはじまり。明治元年(1868年)には「ヲルタナイ」に御神体が到着し現在の場所に転地されたのが明治32年(1899年)のことだそうです。
第二の鳥居。
平成30年(2018年)の「住吉神社」鎮座百五十年の記念事業として副参道に建設が開始された千本鳥居。

その先のあるのが手水舎で「花手水」が奉じられています。


十三夜の関係でしょうか。《ケイトウ》のウサギです。

「そうだ。小樽へ行こう。」。

今回も見事な「花手水」でした。

「住吉神社」の拝殿。御祭神は底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ)の住吉三神と、息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)です。 
口角の上がった狛犬(阿形)。
拝殿前から見た境内の真っ直ぐな道と先の小樽港。

【天狗山】
「小樽天狗山ロープウェイ」山麓駅。標高532.4mの小樽のシンボル的な山で山頂からの夜景は「北海道三大夜景」でもあるそうです。実はまだ見たことがありません。「天狗山の雪あかり」の時期にでも来たいものです。

山麓から山頂まで全長735mを30人乗りのロープウエイが12分間隔で運転。所要時間約5分で山頂に到着します。右側冬の時期スキー場になります。

まずは山頂駅舎の屋上にある「屋上展望台」です。眼下には小樽市街を中心に左側の積丹半島や高島岬、右側の札幌方面に続く日本海の大パノラマを一望することができます。
「第1展望台」。
「第1展望台」から見た小樽市街と高島岬方向。
 「日和山灯台」や「小樽市鰊御殿」が確認できます。


「天狗桜展望台」。 樹齢100年を超える一本桜「天狗桜」がシンボルの展望台ですが桜の木の紅葉は終わりでした。左手にはウッドデッキを設置されテーブルやイスが用意されています。


「第2展望台」と東屋(天狗茶屋) 。
「第2展望台」。

「第2展望台」から「第3展望台」へ向かう道の脇に板デッキが設置されていました。
「TENGUUジップライン」という人気のアクティビティのようでした。


「第3展望台」と「満天ステージ」。
「満天ステージ」から見た小樽築港方向。
天狗の顔のように見える「天狗岩」と札幌へ続く高速道路。
「奥沢水源地」の方向。一面の秋の景色です。
「満天ステージ」前の東屋。この奥から散策路があるのですが利用休止中でした。

「天狗山神社」。天狗の由来とされ日本の神話に登場する道ひらきの神「猿田彦大神」が祀られています。
「鼻なで天狗さん」。天狗には魔力があり、長い鼻にふれると魔除けや交通安全、家内安全、商売繁盛、学業成就などあらゆる願い事が叶うといわれているそうです。
「天狗山神社」脇から始まる散策路「山頂森林浴コース」も休止中でした。

「シマリス公園」です。
営業期間は10月2日(日)までとありました。昨年も営業期間終了後に来たのですが中に入れシマリスを見ることができました。ところが本年は鍵がかかって中へは入れません。最近「円山公園」のシマリスを見ないので楽しみにして来たのですが非常に残念です。柵の外から見てもシマリスはいません・・。

諦めきれずに周囲をひと回りした後に再度柵の外から中を眺めると・・「エゾシマリス」がいました!
レンゲソウの花を持っています。



どうするのかな・・と見ていると「パクリ!」でした。
かわいいシマリスに出会えてラッキーでした。

【旧国鉄手宮線】
「天狗山」から小樽の街中に戻り「旧国鉄手宮線」へ。
「旧国鉄手宮線」は明治13年(1880年)に北海道で初めて開通した鉄道「官営幌内鉄道」の一部。幌内(三笠市)の炭山から石炭を港のある小樽市へ運ぶために敷かれた鉄道で昭和60年(1985年)に廃線となりました。その後、小樽市によって鉄道跡地の整備が行われ当時使っていた線路や踏切、遮断機を残し約1.6kmの散策路として開放されています。
線路内で写真が撮れるので人気の撮影スポットになっています。

【堺町商店街】
メルヘン交差点堺町交差点、通称「メルヘン交差点」と「ルタオ本店」。堺町商店街にも人が戻ってきました。入国制限緩和後もあり広場で集合するマレーシア人のツアーグループもいました。 
名物の石造りの常夜灯。
 
【小樽運河】
最後に「小樽運河」です。「浅草橋街園」から見る「小樽運河」。大正12年(1923年)に完成した「小樽運河」は港の埠頭整備により役割を終え廃止の危機に。昭和61年(1986年)に十数年に及んだ埋立てを巡る論争の末に一部を埋立て半分が道路となったものの、散策路や街園が整備され現在に至ります。「旧国鉄手宮線」もそうですが廃止されず本当に良かったと思います。 
「浅草橋街園」を逆方向から見たところ。倉庫壁が秋色です。

「小樽運河」の人気のクルーズ船。

小樽港周遊から戻るクルーズ船。奥が「竜宮橋」。
小樽市に無償譲渡され保存が決まった「北海製罐小樽工場第3倉庫」。奥方向が北運河。小樽ゆかりのプロレタリア作家小林多喜二氏の小説の舞台となったそうですが筆者には仮面ライダーのショッカーの秘密基地です。保存されることとなり喜ばしい限りですが費用を考えると活用策が今後重要なテーマとなることでしょう。
「JR小樽駅」前のバスターミナルに戻り札幌行き高速バスで帰ってきました。本日も盛りだくさんで充実の小樽散策でした。ありがとうございました。

「住吉神社」
小樽市住ノ江2丁目5 0134-23-0785
http://www.otarusumiyoshijinja.or.jp/

「小樽天狗山ロープウェイ」
【住所】北海道小樽市最上2丁目16-15
【運行期間・時間】9時~20時36分/上り最終20時24分(季節により変動あり)
※冬季はスキー場ロープウェイとして運行
【料金】大人往復1400円、片道700円
【定休日】4月、11月にロープウェイ整備のため運休日あり
【問い合わせ(TEL)】0134-33-7381
 http://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/

「小樽運河」
小樽市港町5 小樽運河 
通年散策可能 
(2022.10.15訪問)

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