秋津蛉のモンスターリストⅡ

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ゴア・マガラの書 黒蝕竜 ゴア・マガラ 上巻

2024-07-27 20:55:30 | 飛竜種










「黒蝕竜」
ゴア・マガラ
Gore Magala
???
古龍目 廻龍亜目 マガラ科
全長約1571.54〜2201.12cm
全高約542.5cm
脚の大きさ約240.9cm(翼脚)、136.1cm(前脚)
・狩猟地
大海原、遺跡平原、大社跡、原生林、水没林、未知の樹海、古代林、城塞高地、遺群嶺、禁足地






・概要、特徴
現大陸の各地で稀に出現報告が挙がる、漆黒の鱗に全身を包む異形の飛竜。
非常に神出鬼没で目撃例は少なく、存在が知られたのもつい最近の事であるが、古龍同等に危険な存在として研究が続けられている。
調査の結果、恐るべき能力を有することが判明し、その能力から「黒蝕竜」とも通称される。
骨格は古龍種に相当するとされながら、生態に不明な点が多すぎる謎の存在として長らく生物学上の分類が行われてこなかった。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1661329916674310144?s=19





黒蝕竜はつい近年まで王立学術院や書士隊の資料にすら情報が皆無であったが、バルバレギルドの管轄地域を中心に目撃報告や被害が相次ぎ、度々その報告がハンターズギルドに寄せられていた事を契機に、生態調査と討伐作戦が決行された。
その結果、討伐された件の黒蝕竜は脱け殻を残して姿を眩ませてしまう。
このことから、正体不明のモンスターである黒蝕竜は脱皮を繰り返すことで成長を遂げることが判明した。

そして、これまでの生態調査やシナト村に伝わる伝承も併せて調査した結果、ギルドは本種の正体を、古龍種である天廻龍シャガルマガラの未成熟個体である、という結論を出すに至った。




こうして正体が判明したにも関わらず、未だに黒蝕竜が分類不能の存在として記録されるのは、成体である天廻龍は他の古龍種と同じ特性を多々持つのに対し、黒蝕竜にはそうした特徴が確認されていないため。
王立古生物書士隊では、生物学的には同種であるためゴア・マガラをシャガルマガラと同じ古龍目 廻龍亜目 マガラ科に分類しているが、リスト上では「古龍種」への分類には至っておらず、モンスターリストではあくまで「分類不明」の生物として記載されている。








発達した四肢を持ち、普段は前脚で上体を支えた牙竜種にも似た体勢をとる。首元から尾にかけての腹側には鋭利な棘状の鱗が立ち並ぶ。
そして、驚くべきことに眼が存在せず、眼が備わるべき頭部には角状の器官「触角」が沿って折りたたまれている。








そして、黒蝕竜を象徴する特徴のとしてはもう一つ、赤黒い鉤爪を備えた巨大な一対の翼「翼脚」を持つ点が挙げられる。
翼脚はその名の通り「翼」というよりは、強靭な腕のような形状をしている。
しかし、その翼膜は展開すれば恰も黒雲が渦巻くような様相を呈し、羽の1片1片が蠢きながら空を覆うように広がる。
それをなびかせて飛来する姿は見る者に強い畏怖の念を抱かせ、古くからの伝承では『昏き病魔の化身』とされ、死神同様に語られてきた。



黒蝕竜の躯体を外套の如く覆う様から「黒き衣を纏う竜」とも称され、嵐の中を高速で飛行するなど、その大きさに違わず飛行能力は非常に高い。
この特徴的な翼膜には暗紫色の非常に細かい毛状の鱗が生えているが、異常に代謝が高いために常に生え代わりを繰り返しており、大量の鱗粉となって常時大気中へ放出されている。
これによって、平時からゴア・マガラの周囲一帯には常に視認できない程度の量の鱗粉が散布されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1533410237666840577?s=19







・生態
その生態には謎が多く、様々な報告がギルドに集まる。
性格は非常に獰猛で、一度出現すれば見境なく暴挙の限りを尽くしては姿を消し、更には後述の能力によって出現地域の生態系に甚大な影響を齎す。
その凶暴性は轟竜や雪鬼獣といった強大なモンスターを奇襲し叩き伏せた、千刃竜と激しい縄張り争いを繰り広げていたという報告から、航海中の大型船を襲撃した例もあり、その危険度の高さは並に非ずとして、ギルドの総力を挙げた討伐対象に定められていた時期もあった。
近年では小高い地形に訪れては翼脚を大きく展開し、鱗粉を周囲に散布するような行動が確認されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1586319069640560640?s=19

しかし、稀に個体によっては「苦痛に身をよじる」様子が観測されており、その後の変態を予感させる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1557316381896425472?s=19






黒蝕竜には眼が存在しないが、鱗粉を翼膜から振り撒き、その反射・反響で環境を把握、動物に対しても鱗粉を吸い込ませたり付着させる事で、その位置や熱量を把握して行動する。
また、捕捉対象に鱗粉が取り込まれることで感知能力が高まるにつれ、黒蝕竜自身の体色が変化する様子も確認されている。


なお、黒蝕竜の鱗粉を体内に取り込んでしまった動物には吸入した量に応じて身体に様々な異常をきたし、黒蝕竜のブレスに酷似した黒い吐息を吐き、体色も紫紺を帯びた禍々しいものへと変化してしまう。
大量の鱗粉を体内に吸収してしまうとその症状は深刻化、自然回復力の低下と攻撃性の増加が引き起こされ、その動物から別の動物にも同様の症状が伝染する。
しかし、原理は不明ながら発症前にゴア・マガラへ攻撃を続けることで狂竜症の悪影響を受けず、逆に能力向上につながる例も判明している。これを「克服」という。




この事からギルドは、ゴア・マガラの鱗粉をその性質から便宜上「狂竜ウイルス」、それに晒され続けることで浸蝕、発症する症状を「狂竜症」と名付けた。

文字数制限の関係で、本記事は分割記事となります。続きは【ゴア・マガラの書 黒蝕竜 ゴア・マガラ 下巻】をご覧下さい。


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