「蒼火竜」
リオレウス亜種
Azure Rathalos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目 飛竜上科 リオス科
全長約1499.71~2130.28cm
全高約433〜567.96cm
脚の大きさ約176〜260cm
・狩猟地
現大陸…森丘、孤島、モガの森、渓流、遺跡平原、天空山、未知の樹海、火山、地底火山、塔など
新大陸…古代樹の森、龍結晶の地、導きの地
・概要、特徴
空の如き蒼い甲殻を身に纏った、火竜リオレウスの亜種。
この美しい体色は蒼空の保護色であるという説もあり、「蒼火竜」とも呼ばれる。
通常種同様、人気の高いモンスターであり、村の子供達の間では赤と蒼の火竜ごっこが流行していたりもする。
また、鮮やかな蒼い甲殻は通常種を凌ぐ頑強さで、特に高い飛行能力の維持に不可欠な翼や背中を守る甲殻などの肉質は非常に硬く、生半可な武器では傷を付けることすらままならない。
通常種にはない、翼の飛膜上面に見られる緑色の部位の飛膜は草木の中で保護色となると共に特に強度が高く、 通常種以上に頑強な翼の一端を担う。
更に熱への耐性も高くなっており、龍結晶の地に広がる溶岩地帯でも平然と飛び回る。
・生態
空の王者として卓越した飛行能力を誇るリオレウスであるが、亜種のそれは通常種を上回る。
変異の影響か通常種よりも縄張り意識は強く狂暴性を増しており、類まれなる高い飛行能力と強力な火炎ブレスなどを武器に、相見える者を執拗なまでに追い詰め、一度狙われれば振り切るのは不可能とさえいわれる。
新大陸においては龍結晶の地にて発見され、のちに古代樹の森でも生息が確認された。
通常種のリオレウスは現大陸などから渡ってきたものと考察されており、亜種についてはその中の幾つかの個体が龍結晶の地に降り立ち、潤沢なエネルギーによって体質などが変化していったか、 通常種と同じくすでに分化した亜種が渡って来たと考える者が多い。
各モンスターの行動が活発になった近年は古代樹の森にも出現するようになり、再び森の生態系に変化を及ぼす可能性が指摘されている。
リオレウス亜種が古代樹の森で見られるようになった理由については、通常種は古代樹の森に適応した種で基本的に他の土地へ出ていく必要がない一方、亜種はその耐熱性と飛行能力から龍結晶の地をより適した生息地としているものの、過酷な龍結晶の地では子育てが難しいため、 繁殖期になると古代樹の森を訪れているのではないだろうかとされている。
リオレウスとリオレイアの関係と同じようにリオレイア亜種とつがいで行動することが多く、 通常種の雌雄同様、連携して獲物を狩る。
しかし、同じ名を持つものとはいえ通常種とは相容れないようで、古代樹の森ではときおり蒼と赤の飛竜が激しい空中戦を繰り広げる他、亜種同士でも縄張りを争う。
現大陸においては、地底火山へ進出してきたセルレギオスと激しい争いを繰り広げる様子も目撃されている。
・危険度、戦闘能力
実力はリオレウスを上回るとされ、実際に攻撃力と機動力は通常種を凌駕しており、空中からの執拗な急襲攻撃で獲物を追い詰める。
また、新大陸における個体は現大陸で記録された同種と比べても筋力が飛躍的に高くなっており、外敵との交戦において自ら地に降り立つことはほとんどない。
強靭な翼で高い高度を維持し、空中から苛烈な連続攻撃で外敵を攻め立てていく。一方で、スタミナは通常種ほどではなく、陸上においてその攻め手が緩むところも見受けられる。
常に上空から地上の獲物を狙うリオレウス亜種の空中戦は流麗なるヒット&アウェイという表現が相応しい。
同じく空中戦を得意とする通常種と比較しても、飛行の速度や柔軟性は頭ひとつ抜けていて、 相手に付け入る隙も与えず怒涛の連続攻撃を叩き込んでいく。
例えば、まず脚爪で相手を毒に侵して体力を奪いつつ、かぶりを振って噛み付く。
そして素早く旋回したのちに火炎のブレスを放射して止めを刺すといった、強力かつ逃げ場のない連携を見せてくる。
自身の持つ能力を最大限に活かした多彩な連携技を駆使するのである。
周囲を焼け野原にしかねないほど苛烈な火炎ブレスを操り、怒りが頂点に達して気が昂ぶると、その猛りに呼応するかのように炎も勢いを増す。
威力や炎の温度上昇による燃焼率をさらに高めたうえで肺活量までも増加し、放射するブレスにより広範囲を焼き尽くすようになる。
併せて、怒りとともに飛行速度までもが上昇。
標的の死角に回り込んで仕掛ける急襲も鋭さを増すほか、後方へ飛びのいたあとに豪速球の火炎ブレスを吐き、倒れたところに続けざまに強毒の脚爪での連続攻撃を繰り出す連携も見せるようになる。
空中で回り込みつつ放射状に吐き出したり後方へ飛び退いてから吐き出すなど、ブレスの多彩さは亜種ならではといえる。
強烈な肺活量で吐き出され広がった炎はその勢いも凄まじく、大地すら燃やして長時間残り続ける。その残り火でさえ高温で、触れようものなら火傷は避けられない。
・利用
蒼火竜の素材は希少性が高く、高額で取引される逸品となっている。
美しさと強度を兼ね備えた鱗や甲殻を用いて作り出される武具は絶対的な力と王の誇りを感じさせ、それを纏う者は悪魔の如き強さを発揮するという。
特に蒼火竜の尻尾は予てから希少性と素材としての需要の高さで有名であったが、近年になって食材としての価値も見出されている。
また、鱗の中でも希少な蒼き炎で燃えているような錯覚に陥るものは「天空の蒼竜鱗」と呼ばれ、モガの村では希少特産品として取引される。
・ソース
MH3G
MH4G
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg. 326〜329
モンスターハンター発想の法則 メインモンスター誕生秘話 pg.14〜19