自分は社会不適合者の劣等種。

シャワーを浴びて来た。さっぱりした体とは裏腹に心は落ち込んでいた。

（明日、会社へ行けるだろうか？）そりゃ、休日の夜だ。

「あー。明日、会社行くのだりー」とか言ってたり思ってたりしている人は

いるかもしれない。けれど、自分のように会社へ行けるかどうかを真剣に

悩んでいる人などいない筈だ。自分が障害者だからか？ 健常者だったら

そんな考えにならないのか？ 分からない。明日頑張ればいい。そう思っても

なにか心は沈んでいる。働く事に適さない社会不適合者の劣等種なんだろうな。

それでも前を向いて進まないといけない。ごはんを食べよう。

明日の準備を整えよう。

死んでた。

朝。6時に目が覚めた。オークションの発送準備をしていたら、落札者さんが

12日午前中着でお願いしますと言って来た。選んだオークションの発送は

日にち指定が出来ないが、出来るだけ希望日に着くように発送日を調整する

事で話がついた。今日の発送は無くなった。朝日を浴びついでにスーパーに

買い物に行った。朝ごはんを食べ終わると時刻は9時になっていた。

（免許の更新に行こうかな？）そう思ったが、しかし気持ちは動かなかった。

それでも理屈で考えたら、今日行くと色々都合が良い。午前は間に合わないが

午後なら行ける。薬を飲んで、ちょっと無理して出掛けた。もう少しで

バスターミナルと言う所で、この前、地元の繁華街で作ったメガネを

持って来る事を忘れた事に気が付いた。家からバスターミナルまでは

約1駅分くらいの距離がある。がっくり気落ちして家に帰った。

帰る頃には首筋や顔に汗が流れ出ていた。もう一度、外に出る気力は

萎えていた。（今日はやめよう。また今度にしよう）そう思った。

布団に横になり、そのまま寝てしまった。起きたらこの時間だった。

やっぱり疲れていたのだ。免許の更新に行かなくて良かったのかもしれない。

また月曜日、起きられなくなっていたかもしれない。もう夕方だが

ゆっくり体を休める方向で寝支度を整えよう。来週から仕事なのだ。