全文は
ーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーー
第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号
昭和四十四年六月十二日(木曜日)
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
前半は食品添加物など、今読んでも通用するような内容です。
以下は新医学理論についての討議
ーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーー
○齋藤(憲)委員
まあ、中性洗剤の問題に入りますと時間がなくなりますから、また後日、私も勉強をいたしまして、本委員会において論議の対象にいたしたいと存じます。
きょうは、特に委員長並びに同僚委員の方にお願いを申し上げながら質問をいたしたいと思うのでありますが、
申すまでもなく国会は国家最高の機関でございます。
ここで決定したものが国家権力によって遂行されていくということが私は国政だと考えております。
私はきょう特に森下参考人がおいでになりましたのを好機として、委員長にもお願い申し上げたい問題は、
生命に関するいろいろな問題がございますが、
いま世界的に一番大きな未解決の問題として取り上げられておるのは、いわゆるガンの問題でございます。
ガンはタブーで、ガンということを口にするというと気違い扱いされるのですね、これは。
しかし、これはどうしても、生命を最高の課題として取り扱っておる科学技術においては真剣に取り組まなければならない問題であります。
科学技術庁であろうが、厚生省であろうが、どこであろうが、
いやしくも生命というものを中心として科学技術というものを考えていけば、
こういう未解決の一番大きな問題を解決しようということが最高の課題とならざるを得ないと私は思っておるのです。
私は、しかし、今日ここでガンの問題を直接取り扱っていきたい、こういうのではありませんが、
森下参考人が初めて国会においでになってそういう問題について所見を述べられたのは昭和四十一年四月七日だった。
これは、ここに「血液とガン」森下敬一著という中に、ちゃんと、序にかえて、
第五十一回国会衆議院科学技術振興対策特別委員会議録第十四号から、序文として、そのときに申されたことが載っているわけです。
私は、この序文を読みまして、この前、当委員会の理事会にお願いをいたしまして、
昭和四十三年三月二十一日に森下博士を参考人としてここにおいでを願い、質疑応答を重ねておるわけです。
そのときには、厚生省の国立がんセンター病院長の塚本憲甫先生にもおいでを願い、それで質疑応答をやっているのです。
ところが、この問題に対しては、その後何らの進展を見ていない。
私があれだけ熱心に重大問題をこの委員会で取り上げていただいて質疑応答を重ねた、
その問題が、それっきりしり切れトンボになっているというようなことは、
一体国会の権威上から見てこれははなはだ私は不満にたえない。
いやしくも国会において、国民の信託を受けた選良が発言をする以上は、
これは国家最高の創造的意思の決定というものに向かって私は発言しているという心がまえが、国政に参画する者の心がまえだと思っている。
いわゆる国権の最高機関であるところの国会で決定したことがやはり国家における最高の意思決定でなければならぬわけですね。
そういう意味から、私は一生懸命になって質疑応答をやったのでありますが、終わるというと、
あと何にも進展していないということは、一体国会と行政間における関係というものはどうあるのかということに対して非常に疑問を持っておる。
きょうは大臣がおられないから、これは答弁を求めるのもいかがかと思いますが、まあ答弁は別といたしまして、
一体何が問題になったかといえば、これはもういまの医学上において根本的な問題なんですね。
医学上において根本的な問題が対立している限りにおいて、人命の確保ということは、私は統一した見解の上にあらゆる策を施すということはできないのではないかと思う。
何が一体根本的な対立か。
そこで、森下参考人に、食品添加物の話じゃないですけれども、お伺いいたしておきたいのでありますが、これを読んでみますというと、
森下参考人は、血は腸でつくられるのだ、骨髄でつくられるのではないということを言っておられる。
もちろん腸の機能がとまって血がつくられない状態になったときに、可逆的に、細胞が骨髄を通して血になるという現象はある。
しかし、本来からいけば、血は腸でつくられるのだ。
ところが、塚本国立がんセンターの病院長は、オーソドックスな血液のあり方というものは骨髄でつくられるのだということを主張しておる。これが一点です。
もう一点は、これを読んでみますと、
森下参考人は、
ガン細胞は分裂しない、赤血球が変質してガン細胞になるのだという趣旨のように読み取られる。
ところが、いまの学説からいきますというと、ガン細胞は分裂する。
そこでお伺いしたいのですが、
その後、私は一年以上森下博士にお目にかかっておらないのです。昨年の三月お目にかかってから、きょう初めてお目にかかるのですが、
一年間に、従来の所論と今日お持ちの御意見に相違があるかどうか。
前にお述べになったとおりの御所見でございますかどうかということを伺っておきたい。
○森下参考人 全然変わっておりません。そのとおりであります。
○齋藤(憲)委員
私は、この委員会を通じてお願いをしてありますことは、
そういう根本的に違う意見が出た場合に、科学技術庁は一体どうするのか、厚生省はどうするのかということ、そういうことを私はこの前から伺ってあるのです。
森下博士の血液に関する著書をずっと拝見してみますと、ずい分熱心に勉強しておられまして、これは信じていいか信じないかは別として、相当な御研究をなさったものだと思う。
しかも、森下博士は、きょうはどういう御推挽によって参考人としておいで願ったか、私はよく知りませんけれども、とにかくその権威を認めて委員会では参考人として招致されたのだと私は思うのでありますが、
こういう根本的な問題が対立して、国会の問題になっておるのに、
そして、
その問題を早く解決するために、
科学技術庁は科学的な立場から、
厚生省は人命を保護するという立場から、
ひとつこの問題を解決してもらえないかということを
熱心にこの委員会で要望しておる
のにかかわらず、
その後一年数カ月たっても、
これに対しては何らの進展もなければ、手を触れようともしないという行政というものがあるかどうか、
どうですか。
局長お二人、そういう問題に対してどうお考えになりますか。
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
その後のお役人の返答はいつもの時代も同様、「善処します」程度で終わり、このあともそば屋の出前うけつけ電話じゃないですが、「今出ました」といいながらタバコすっている図、いやあ~~そのタバコ時間が長くてね~~~40年も過ぎちゃった~~
ごめん、ごめん、今から出ますのでえ~~
というソバ屋の出前、またタバコすいだしたんじゃねえだろうなあ・・・・
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第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号
昭和四十四年六月十二日(木曜日)
URL:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
前半は食品添加物など、今読んでも通用するような内容です。
以下は新医学理論についての討議
ーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーー
○齋藤(憲)委員
まあ、中性洗剤の問題に入りますと時間がなくなりますから、また後日、私も勉強をいたしまして、本委員会において論議の対象にいたしたいと存じます。
きょうは、特に委員長並びに同僚委員の方にお願いを申し上げながら質問をいたしたいと思うのでありますが、
申すまでもなく国会は国家最高の機関でございます。
ここで決定したものが国家権力によって遂行されていくということが私は国政だと考えております。
私はきょう特に森下参考人がおいでになりましたのを好機として、委員長にもお願い申し上げたい問題は、
生命に関するいろいろな問題がございますが、
いま世界的に一番大きな未解決の問題として取り上げられておるのは、いわゆるガンの問題でございます。
ガンはタブーで、ガンということを口にするというと気違い扱いされるのですね、これは。
しかし、これはどうしても、生命を最高の課題として取り扱っておる科学技術においては真剣に取り組まなければならない問題であります。
科学技術庁であろうが、厚生省であろうが、どこであろうが、
いやしくも生命というものを中心として科学技術というものを考えていけば、
こういう未解決の一番大きな問題を解決しようということが最高の課題とならざるを得ないと私は思っておるのです。
私は、しかし、今日ここでガンの問題を直接取り扱っていきたい、こういうのではありませんが、
森下参考人が初めて国会においでになってそういう問題について所見を述べられたのは昭和四十一年四月七日だった。
これは、ここに「血液とガン」森下敬一著という中に、ちゃんと、序にかえて、
第五十一回国会衆議院科学技術振興対策特別委員会議録第十四号から、序文として、そのときに申されたことが載っているわけです。
私は、この序文を読みまして、この前、当委員会の理事会にお願いをいたしまして、
昭和四十三年三月二十一日に森下博士を参考人としてここにおいでを願い、質疑応答を重ねておるわけです。
そのときには、厚生省の国立がんセンター病院長の塚本憲甫先生にもおいでを願い、それで質疑応答をやっているのです。
ところが、この問題に対しては、その後何らの進展を見ていない。
私があれだけ熱心に重大問題をこの委員会で取り上げていただいて質疑応答を重ねた、
その問題が、それっきりしり切れトンボになっているというようなことは、
一体国会の権威上から見てこれははなはだ私は不満にたえない。
いやしくも国会において、国民の信託を受けた選良が発言をする以上は、
これは国家最高の創造的意思の決定というものに向かって私は発言しているという心がまえが、国政に参画する者の心がまえだと思っている。
いわゆる国権の最高機関であるところの国会で決定したことがやはり国家における最高の意思決定でなければならぬわけですね。
そういう意味から、私は一生懸命になって質疑応答をやったのでありますが、終わるというと、
あと何にも進展していないということは、一体国会と行政間における関係というものはどうあるのかということに対して非常に疑問を持っておる。
きょうは大臣がおられないから、これは答弁を求めるのもいかがかと思いますが、まあ答弁は別といたしまして、
一体何が問題になったかといえば、これはもういまの医学上において根本的な問題なんですね。
医学上において根本的な問題が対立している限りにおいて、人命の確保ということは、私は統一した見解の上にあらゆる策を施すということはできないのではないかと思う。
何が一体根本的な対立か。
そこで、森下参考人に、食品添加物の話じゃないですけれども、お伺いいたしておきたいのでありますが、これを読んでみますというと、
森下参考人は、血は腸でつくられるのだ、骨髄でつくられるのではないということを言っておられる。
もちろん腸の機能がとまって血がつくられない状態になったときに、可逆的に、細胞が骨髄を通して血になるという現象はある。
しかし、本来からいけば、血は腸でつくられるのだ。
ところが、塚本国立がんセンターの病院長は、オーソドックスな血液のあり方というものは骨髄でつくられるのだということを主張しておる。これが一点です。
もう一点は、これを読んでみますと、
森下参考人は、
ガン細胞は分裂しない、赤血球が変質してガン細胞になるのだという趣旨のように読み取られる。
ところが、いまの学説からいきますというと、ガン細胞は分裂する。
そこでお伺いしたいのですが、
その後、私は一年以上森下博士にお目にかかっておらないのです。昨年の三月お目にかかってから、きょう初めてお目にかかるのですが、
一年間に、従来の所論と今日お持ちの御意見に相違があるかどうか。
前にお述べになったとおりの御所見でございますかどうかということを伺っておきたい。
○森下参考人 全然変わっておりません。そのとおりであります。
○齋藤(憲)委員
私は、この委員会を通じてお願いをしてありますことは、
そういう根本的に違う意見が出た場合に、科学技術庁は一体どうするのか、厚生省はどうするのかということ、そういうことを私はこの前から伺ってあるのです。
森下博士の血液に関する著書をずっと拝見してみますと、ずい分熱心に勉強しておられまして、これは信じていいか信じないかは別として、相当な御研究をなさったものだと思う。
しかも、森下博士は、きょうはどういう御推挽によって参考人としておいで願ったか、私はよく知りませんけれども、とにかくその権威を認めて委員会では参考人として招致されたのだと私は思うのでありますが、
こういう根本的な問題が対立して、国会の問題になっておるのに、
そして、
その問題を早く解決するために、
科学技術庁は科学的な立場から、
厚生省は人命を保護するという立場から、
ひとつこの問題を解決してもらえないかということを
熱心にこの委員会で要望しておる
のにかかわらず、
その後一年数カ月たっても、
これに対しては何らの進展もなければ、手を触れようともしないという行政というものがあるかどうか、
どうですか。
局長お二人、そういう問題に対してどうお考えになりますか。
-----------------------以上引用終わり--------------------------------
その後のお役人の返答はいつもの時代も同様、「善処します」程度で終わり、このあともそば屋の出前うけつけ電話じゃないですが、「今出ました」といいながらタバコすっている図、いやあ~~そのタバコ時間が長くてね~~~40年も過ぎちゃった~~
ごめん、ごめん、今から出ますのでえ~~
というソバ屋の出前、またタバコすいだしたんじゃねえだろうなあ・・・・
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