Don’t Dilly Dally

…とことことことこ

時にはネガティブに

2024-08-27 08:14:43 | 滞在記(6/2024~)

職場にどうしても好きになれない女性がいます。

どこの職場にも一人くらいはウマの合わない人はいるものですが、どうもそれとも違うのです。しかし、どうしても好きになれないのです。

彼女の悪口を言ったこともないし、職場以外の友達に彼女の話をする時も「嫌い」という言葉は避けてきました。「嫌い」を認めてしまうと、本当に嫌いになって我慢できなくなるだろうと心のどこかで思っていたのかもしれません。

私は寝る前にとても短い英語の日記を付けています。

ある晩、ちょっとモヤモヤしていたので初めて彼女のことを書きました。「どうしても好きになれない」と。2〜3行の短い日記なので、次の文章は、「部署は違うけど付き合いはある」。そして最後に一言。

I just hate her.

不思議と最後のその一言を書いた瞬間に心がスーッと穏やかになりました。

それ以降、彼女の存在がまったく気にならなくなりました。大袈裟な言い方をしてしまえば、寛大な心で接することが出来るようになったのです。

「嫌い」を認めるのも時には必要なことなのだな、とあらためて思いました。私にとって「嫌い」を認めることは、「負け」を認めるのと同じことになっていたのかもしれません。

私は幼い頃から協調性に欠けており、「嫌いなものは嫌い(=嫌なものは嫌)」という強烈なキャラで親や教師を悩ませてきました。成長して、社会に出て、それがただの甘えなのだと気づき、自分なりに努力して社会性を身につけてきたつもりです。

ただそれが妙な形で仇となり、自分で自分にストレスを与えていたのだと思います。嫌いなものは嫌い。そうしたネガティブな気持ちの扱い方をやっと習得できたのかもしれません。

おそらく大半の人のストレスの原因のほとんどが人間関係だろうと思います。たわいもない日常の些事だと頭ではわかっているのに、心の中ではモヤモヤしてしまう。ハラスメントとなるとまた別の話ですけどね。

嫌いなものは嫌い。私は私。

そう思って見上げた空に吹いてきたのは秋の風でした。

また台風が近づいてますね。

大きな被害がでませんように。