夏になると観たくなる映画というものが私にもいくつかあります。今日は仕事が休みなので、部屋でのんびりと古い映画を観て過ごすことにしました。
今日の気分は、1985年公開の『刑事ジョン・ブック 目撃者』。
簡単に内容を説明すると、ある殺人事件を目撃したのが母親と親戚を訪ねる途中のアーミッシュの少年でした。その親子を守ろうとする刑事ジョン・ブックは、その特殊な生活様式に従って暮らすアーミッシュの人々と触れ合うことになります。
始まりは、フィラデルフィアの街でサスペンスタッチに描かれているのですが、アーミッシュの村に移動してからが夏本番。風景も美しく、村人みんなで納屋を建てるシーンは夏そのもの。コンポートを作るケリー・マクギリス演ずるレイチェルも美しいです。
主演のハリソン・フォードとケリー・マクギリスの若いこと若いこと。
少年サミュエルが殺人事件を目撃するのが、ペンシルバニア州のフィラデルフィアにある駅のトイレ。私もアメリカに滞在していた際に、この駅を利用したことが何回かあります。
こちらがメインコンコース。映画の中でサミュエルがこの像を見上げるシーンがあり、初めて訪れたときは私も思わず同じように見上げてしまいました。(笑)
そしてトイレに行った息子のサミュエルをレイチェルが待っているベンチがあったのがこちら。今はベンチが撤去されています。
1933年に利用が開始されたという歴史ある30th Street Station。スーベニアショップも充実しており、観光に立ち寄るだけでも楽しいと思います。
それに常に警備してくれているので安心です。
実際に私が電車の時間まで一人でベンチに座って待っていたときのこと。怪しげな人が、すぐ前のベンチに座ったので少し警戒していたら、すぐにポリスがやってきて「Hey!」と迫力のある一言でその人を追い払ってくれました。ワーオ。
最後にアーミッシュについて。
文明社会から離れ、17世紀の生活を送るアーミッシュはペンシルバニア州や中西部、一部カナダに多いらしく、ペンシルバニア州ではランカスター群に居住しています。電気や通信機器を使わず、移民当時の生活を送るアーミッシュ。自給自足の生活を送っていますが、蜂蜜やチーズなどの販売もしています。
上の画像はフィラデルフィアのセントラルマーケットにあるアーミッシュのショップです。
そしてハーシーで見かけたアーミッシュの女性たち。映画そのものです。
少年が目撃した殺人事件の背景などは刑事ドラマにありがちな内容なのですが、このアーミッシュの生活を観るだけでもこの映画は価値があります。そしてやはり主演のお二人と子役が素晴らしい。
映画を観終わったあと、そろそろ夏も終わるのだなとしばらく窓の外を眺めていました。来年の夏はアメリカに戻る予定。アーミッシュの村を訪ねてみようかな。