この本が発売された1982年当時はX-MENを中心に買っていたのでDAREDEVIL(“DD”)まで手が出なかったけど、買っておけば良かったなとFrank Miller時代のDDを買い漁りながら後悔。今回は185号、186号をレビュー。
筋書をFrank Miller、画をKlaus Jansonがそれぞれ担当。添付画像は186号の表紙。Millerの作品。デザインが素敵だな。この当時はSienkiewiczも非常に良い表紙を描いていたが、コミックブックの表紙という意味ではMillerのデザインも非常に良い。
粗筋から。185号。DDの正体Matt Murdockの恋人Heatherが所有する会社の役員が爆弾を製造した。彼女はMattではなく同僚のFoggy Nelsonに助けを乞う。186号ではMattは検事局がその会社を訴追する手助けをする。
次に気に入ったシーンや台詞を順不同で。185号から。Foggyを頼るHeatherの気持ち。結局Mattは彼女と付き合いながらHeatherに家業を辞めさせることしか考えてないように彼女には見えるからなんだね。また彼女に正体を知らせていないし関係は浅い。
Mattは最初の1ページで彼の能力を説明している。その後はFoggyの主役回。その中でちょっと気になったのが、彼は聴覚だけでなくて、嗅覚や味覚も人並み外れていることが書かれている。自らをCrimefighterと名乗っているが、料理人になっても良かったんじゃないか。
Foggyが胡散臭い連中の集まる場所で、聴き込みをしている時、腕力自慢の男から言われた言葉とFoggyの返事(途中)。”Hey your shoes untied.” “But I’m wearing loaf…(ローファーと言おうとした。)”下を向かせてアッパーカットを仕鰍ッる手口。子供の頃こんな悪戯が流行ったな。(勿論アッパーカットはしないが。)
Turkなるヤクザに慕われ付き纏われるが、彼を飛行機に乗せてシカゴまで飛ばしちゃうラストは面白い。頼りない彼ではあるが、案外周りに喧伝していたようにタフガイなのかもしれない。
このTurk、186号ではStiltmanのスーツを奪っちゃう。盗まれたスーツの件を警察に届けたのも笑えるが、彼が我を忘れて自分自身のスーツの弱点をDDに教えちゃったのはもっと面白い。
KingpinがTurkに厳しい言葉を投げた。”You are an idiot.” I don’t employ idiots.” この言葉が後半の結論に繋がる。
見開き2ページ8コマで、FoggyがHeatherの会社の訴追準備を進めるMattを怒るシーン。Foggyの声がドンドン大きくなる様をフォントを大きくしていくことで表現したのは効果的だな。コミックブックならではだ。
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