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米国の小売店からの発送連絡からアメコミの新刊到着まで18日。まだまだコロナの影響は残っている。漸く到着したので今回もAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)から読み始めた。848(47)号と849 (48)号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)
筋書をNick Spencer、848号の画をMarcelo Ferreira、インクをRoberto Poggiが担当。添付画像は848号のvariant cover。1970年代のアメコミ表紙のデザインっぽいからかな。Bagleyによるもの。特に理由はないのだが、最近Bagleyのvariantを気に入って買い続けている。画自体は気に入っているのだが、誰が筋書で誰が画の担当なのかがすぐわからないのが難点だな。
次に粗筋をサクッと紹介。ネットメディアで働くNorahを通じSin-eaterは悪人を懲らしめる仲間を募る。当然SPIDER-MANは彼を信じておらずそれを止めに入るのだが、これまで唐オてきた悪人の力を手に入れたSin-eaterに苦戦。次のSin-eaterの狙いはNorman Osborn。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。最初に読んだFerreiraの画がしっかりしていて感心。前回女性を描くのが得意じゃないと書いたが、今回はそれ程気にならなかった。849号でちょっと気になったのは現Madam Webの描き方。
ますますCarlie Cooperが怪しいな。Overdriveだけが生き返っても、意識が回復しないことを取り繕っている節がある。警官が彼をボコボコにしたなんて尤もらしい言い訳過ぎる。その後のCarlieのSPIDER-MANに対する忠告も気になる。Sin-eaterの信奉者達を改心させることに異議を唱えている。穿りすぎか。
NorahのJ Jonah JamesonがSin-eaterのメッセージを公にすることに反対していることに対する反論が凄いな。メディアに対する彼女の考え。”Self-appointed gatekeepers deciding who can or can’t be heard.” 彼女の考えは極論だし同意できない。一理はあるな。常に上から目線のJJJに対する反抗も入っているんだろう。
続いてASM 849号。次の標的Normanを助けるのか、放っておくのかで心が揺れるPeterがこの号。SPIDER-GWENのアドバイスが好きだな。即ち死んだこの世界のGwenが何を望むかではなく、Peterがどうしたいのかで結論を出すべき。年下と思われる彼女にこんなこと言われるようじゃ駄目だな。
街中をSin-eaterの緑のマスクを被った自警団が悪人狩りをしていることに対するPeterの台詞。”I guess I’d feel like a hypocrite if these guys weren’t making it so easy to tell the difference.” 自警団達にしてみればマスクで顔を隠し悪人狩りをしているのはSPIDER-MANも同じなのだが、これじゃただの暴動だからね。
もう一つ次の号へのcliff-hangerが非常に気に入った。Normanを助けようとするPeterに対し、蜘蛛の力を持った仲間たち(そもそもPeterが助けを呼んだのだが)がPeterを止めようとしている。Sin-eaterの餌食になれば、Normanは殺人鬼ではなくなるからね。850号への期待は膨らむ。
Peterがもう少しMadam WebやSPIDER-GWENに対し、彼の疑念を共有すべきだと思うが。(ただし、証拠はないし、前述のようにCarlieにより、Overdriveが昏睡状態であることの理由が説明されているのでPeterもこの時点では確かではない。)
いつものように、話の進行速度が遅いのが気に喰わない。