Symbiote SPIDER-MAN (“Sym AR”) Alien Reality の後半部分3~5号を読み終えたのでレビュー。
筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。去年のSymと製作スタッフは同じ。添付画像の表紙は、3号の表紙。Phil NotoによるGwen Stacy Variant。これに勝る表紙はなかった。凄く良い。
粗筋から。Hobgoblin に敗れたSPIDER-MAN。同じように敗れ、魔術を奪われたDR. STRANGEは彼に魔術の訓練をし、再挑戦させる。STRANGEの居宅にいたのは、Hobgoblinだけでなく、Baron Mordoであった。
気に入った台詞やシーンを紹介。Mordoのことも良く知らない。DR. STRANGEの映画で悪落ちする奴だったか。STRANGEの居宅の猿のぬいぐるみはなにかおかしな衣装を着ていたが、わかっているやつはこの衣装がMordoのものだってことわかってるんだろうな。怪しいなとは思った。しかし、劇的な登場もオイラにはあまりピンと来なかった。残念。
懐かしいキャラの登場も笑えた。Morbiusだ。ソニーの映画で彼の単独映画が公開予定だが、それに合わせた登場だな。彼の台詞、”Didn’t you used to have more arms?”はAmazing SPIDER-MAN 100号で、腕が沢山生えちゃった事件を指している。100号の話はあまり好きな話ではないのだが、懐かしい。
また、Symboteが夜中に起きてPeterの身体を操りMorbiusをケチョンケチョンにやっつけちゃうのは面白い。昼間はPeterの良心がある意味ブレーキとなっているんだよね。というよりSymbioteが生きている事実を知らない時点で、既に無意識にSymbioteの敵になっているということか。
Black Widowが物陰から近付いた時にSPIDER-MANがビックリしちゃったシーン。STRANGEはSPIDER-MANをSymbioteが操っているため、SPIDER-SENSEが働かなかったと指摘しているが、これは違うかな。SPIDER-SENSEは危険に警鐘を鳴らすのが役割だから、Black Widowが近づいただけでは、働かないはず。ちょっと難しいのはBlack Widowは、Mordo側に寝返ったかもしれないから、SPIDER-SENSEは働くのか。
Nightmareによる突然の場面転換に対するSTRANGEのコメント、それに続くSPIDER-MANのコメント。”Your tricks do not impress us, Nightmare.” “I’m actually kinda impressed.” David台詞が面白い。
Nightmareの領域、即ち夢の世界はよくわからん。そんな中、DR. STRANGEがSPIDER-MANに対し目をつぶるよう指示した後のSPIDER-MANの台詞。”Close your eyes.” “They are.” 短いんだけど、バカバカしくて笑った。SPIDER-MANのマスクはいつも目が開いているように見える。マスクの下でPeterは目をつむっているということ。
それから、”retcon” もしくは、”retroactive continuing”なる単語が出てきた。造語なのだが、今の設定に合わせるように過去の歴史を書き換えちゃう意。アメコミで良く使われる読者をバカにした手法が単語になってしまうとは、嘆かわしい。Davidはそれもこれも飲み込んでこの話で使っているはずだが。
狐につままれたような終わり方はもう一歩。しかし、PeterはSymbioteが生きている可能性を考えないのが興味深い。科学者であるPeterであればそれまでの数々の事実からある程度可能性を導くことはできるはず。
それから、Symbioteが意思を示しているのも良いね。いくら凄んでみてもMordoによると、全然敵ではないらしいが…。
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