X-MENやSPIDER-MAN の姉妹誌各誌で続いていたDark Webの最終回Dark Web Finaleを読み終えたのでレビュー。
添付画像は選択肢なくPeach MomokoのVariant Cover。デザインは悪くないんだけど、彼女の描くSPIDER-MANのマスクがどうしても好きになれない。
一方、中身の方の筋書をZeb Wells 、画をAdam Kubert、Francesco Mortarino、インクをScott Hannnaがそれぞれ担当。
粗筋から。悪堕ちしたBen Reillyの暴走を止めるべく、X-MEN、Madelyne、SPIDER-MAN。一方Benは部下の悪魔たちと共にニューヨークを凱旋パレード。SPIDER-MAN 等は暴走を止めることができるか。
今回も気に入った台詞やシーンを紹介。Benに敗れたSPIDER-MAN に対するMadelyneの突っ込みとそれに対する彼の回答。”What makes you think you can win now?” “Because he hates me so much it makes him stupid.” Madelyneも納得したこの応え。何かわけわからないBenの行動は、作者Wellsが意図的にヘロヘロなキャラにBenを仕立て上げた結果ということなんだろう。
悲しみの斧を失ったMadelyneを地獄の悪鬼が束になって襲った直後、Madelyneは彼女の分身Goblin Queenに変身した。その後の彼女の切った啖呵が凄くカッチョ良い。”Anyone who believes it is a scythe that makes me dangerous, come forward.” (scytheは斧)
この物語の終わりは、MadelyneのBenに対する憐憫を持った罰とSPIDER-MANの責任感の妥協点。妙に納得感がある。しかし、忘却界の大使館がニューヨークにあるというのはどうなのか。そもそもX-MENの暮らす木の家がセントラルパークにあるというのもありえないけど、その木の家と対の存在なのかな。お化け屋敷な忘却界の大使館の前を平気な顔で歩くニューヨーク市民の姿はシュールで嫌いじゃないんだけどね。