新刊の在庫が尽きたため、Gerry Conway時代のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)を再開。今回はSpec163、164をレビュー。
筋書を件の Conway、画をSal Buscemaが担当。添付画像は、163号の表紙。Hobgoblin、Carrionに捕らわれたSPIDER-MAN の図。Buscemaの画が非常に良い。前回も書いたけどMary Jane (“MJ”)の画は今回も非常に良い。
次に粗筋。163号。上記の通り悪人２人に捕らわれたSPIDER-MAN はどのようにこの二人を倒すのか。またMJは夫である彼の助けとなるのか。Spec 164号。6週間前に刑務所を出たThe Beetle。彼は暗黒街のボスの腹心The Arrangerの仕事を引き受けSPIDER-MANと嫌々戦うことになった。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。MJの台詞から。テレビ報道でSPIDER-MANが捕らわれたとを知ったMJの台詞。”MJ Watson Parker isn’t the sort of woman who can sit around sniffling while her man fights for his life.”これまで困難な状況を自分自身の手で変えるべく動いてきたMJは。そんな彼女を現す素晴らしい台詞。
その後彼女はBugle新聞社の社主となったPumaに助けを求める。（彼はそもそもPeterを助けるため社主となった。）その彼の台詞。”The debt I owe your husband is ethical not physical.” 要はは命を助けるつもりはないということ。どうも彼の動機はわからない。
いつも汚い仕事をしてきたBugleの写真担当Katzenberg。彼はSPIDER-MANのコスチュームを着たPeterとMJが抱き合っている写真をMJに突きつけた。しかし、彼はMJに殴られ、彼の手からその写真が落ちる。そしてその写真はPeterのいる下水道に流れていくというシーン。場面転換が非常に上手くできている。
164号は一話完結なのでダラダラ感なし。The Beetleの嘆き節。”6 weeks and I haven’t managed a shingle job because every time I try he (SPIDER-MAN) swings by.” この段階で彼は相当SPIDER-MANを嫌がっている。
ちょっと面白いのはSPIDER-MANから逃げるため同じ脱出方法を２回使ってSPIDER-MANに捕まってしまうところか。SPIDER-MANのBeetleへの厳しい指摘。”You just don’t know when to leave well.”嵌められたBeetleがArrangerに復讐しに来なければ痛い目に合わなかったのだから。
もう一つ。The Arrangerが執拗にSPIDER-MANを殺したがるのはKingpinの陰でSPIDER-MANと手を組んだことがばれることを恐れてのこと。これはこのブログでも紹介したLobo Brothersを含めたギャング抗争の中での出来事を指す。
