アメコミとラーメン

SPIDER-MANの96


アメコミとラーメン家ご用達Milehigh Comicsが一時資金難だった。倉庫の移設の資金に対する借り入れの返済が大変らしい。そんなわけで去年の暮れに1カ月ぐらい60%オフセールを展開し、返済資金をかき集めていた。経営者から週1、2回来る販促メールの中身は、泣き言半分、前向きなコメント半分(流石アメリカ)だったな。アメコミっていう非現実的な世界とは正反対の現実だった。好きだけでは商売できないってことだ。それか、おいらを雇えば、こんな資金計画ちょちょいのちょいなんだが。しかし60%オフってのも甚だ適当。中古の価格なんてどうとでもなるからね。

そんなご用達のピンチを救うべく、途中買うのをやめていた形容詞抜きSPIDER-MAN(1990年)の持っていない漫画冊子を全て買った。(本当は単純にセールに反応しただけなんだけどね。)2回に分け計42冊。年代は1992年から1996年分。送料込で$75。なかなか良い買い物をした。おとな買いは気持ちが良い。

「積ん読」状態だった42冊を漸く26号から読み始めた。今回のレビューは、26号から28号まで。今月2回目のSPIDER-MANネタだね。

添付画像は、26号の表紙。見ての通りホログラム付き。この月に発行されていたSPIDER-MANは全てホログラムが付いている。いつもは、スキャナーで画像を取り込んでいるのだが、今回はカメラで撮った。ちゃんとホログラム中身の画像が撮れていて良かった。ホログラムの表紙は、SPIDER-MAN 30周年を記念したお祭りの一環だな。(お、今年は50周年だ。)中にRon Limが描いたSPIDER-MANのャXターが綴じられている。所謂Center Fold。(J Geils Bandの名曲。邦題は「堕ちた天使」。)

肝心な中身の方。筋書きTom Defalco、画をRon FrenzとMark Bagley。悪の秘密結社が開発した兵器をちょろまかして犯罪に使う三流悪人を退治するSPIDER-MAN。そんなどさくさまぎれに、生活に困った男がひったくりをする。それを見逃すことはできないSPIDER-MANことPeter Parker。何故なら、昔そんな悪人を彼が見逃したことで、大切なBen伯父さんが殺されてしまったからだ。出来ることなら、2回目のチャンスがほしいと心から願っている。(SPIDER-MANの重大なテーマだね。)最後はそのひったくり犯に2回目のチャンスを与えるってな内容。この辺は30周年に相応しい話。しかし、前半の悪人退治はちょっとお粗末。

27、28号の筋書きをDan McGregor、画をMarshal Rogersが担当。Marshalの画は発展途上時期って感じだな。EXCALIBURやBATMANを描いた時の彼の画の方が断然良い気がするな。人物が丁寧じゃないんだよね。それともインクを入れる人が下手なのかな。日本の漫画家のように影を多用するスタイルはこのころから健在だな。

ふとしたことから銃を手に入れた少年Elmo。悪人退治の最中に、悪人の銃が紛失したことに気付き、そばにいたElmoを探すSPIDER-MAN。Elmoは、彼をいつもいじめている悪餓鬼に復讐しようとしている。こちらも最後はハッピーエンド。筋書きのDanが銃の問題を取材して作った入魂の作品。話はもの凄く面白い。ちょっと2号に分けてまで語る内容かは疑問かな。
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