アメコミとラーメン

この表紙に一目惚れ、1984年のSPIDER-MAN(オマケ付き)



今回は長年欲しいと思っていたThe Amazing SPIDER-MAN (ASM) を買ったのでレビュー。どちらかと言うと中身というよりこの表紙に惹かれた。そのASM 262号とオマケでASM311号をレビュー。

262号の筋書と画をBob Layton、インクをLaytonとCarlos Garson、311号の筋書をDavid Michelinie、画をTodd McFarlane(インクも)がそれぞれ担当している。

添付画像は惹かれていた表紙262号のもの。Marvelで中身の画というより、設計図等を手鰍ッていたり、写真を使った表紙なんかに参加していた人。1984年当時スーパーヒーロー映画といったら、DCのお家撃セった。Marvelはどうも映画って感じじゃなかった。もしSPIDER-MANが映画になったらこんな感じなんだろうなという画が表紙になっている。

いつものよう粗筋。ASM 262号から。SPIDER-MANが着替え中に素顔を偶然通りかかった三流写真家DJ Jonesに撮られてしまった。写真を売ろうとするが、ギャングに殺されそうになるJones。SPIDER-MANも彼を追う。311号では街で不思議なことが多発している。陰で糸を引くのは特撮王Mysterio。

気にいったシーン、台詞等を紹介。ASM 262号では、Laytonの画を十分堪能できた。1ページの右側と左側を分けて、方やJones、方やPeterが次に何をするかを考えるシーンなんか考えられていて好き。また、Jonesが安ホテルでギャングに襲われるところにSPIDER-MANが近づいていくコマなんかも、影を上手く使っていて、見せる。古典的だけど、ビルとビルの間を蜘蛛糸でふさぎ、SPIDER-MANが上から降りてくる画も良い。

この当時の大統領はRonald Reagan。Jonesは大統領がジッパーを開けっ放しにしているのでも写真に撮ろうとしているんじゃないかと陰口をたたかれるのだが、Jonesが本当にそう思っている台詞は好きだね。(この号ではSPIDER-MANはあまり軽口を言わない。)

敏腕記者Ben Ulichが情報をPeterに渡す代償に、自分もPeterが取り組んでいる記事に参加することを要求するところはしっかりしている。

ASM 311号で特筆すべきは何といっても妻(当時)のMary Jane Watson (“MJ”)の思い遣り。怪物との戦いで一人の男性が命を落としたことに落ち込むPeterに繰り返し慰める。MJの言っていることは正論で誰でも言えることかもしれない。だけど彼女がPeterを気遣って言っているからこそ効果があるんだよね。

それから、McFarlaneの画が上手い。結構細部まで描いている。それでインクまで入れているんだから大したものだ。

チンケな犯罪者がSPIDER-MANに脅された後の彼の台詞を紹介して今日のブログを締める。”Would you like me to draw a map, sir?”さんざんMysterioに貰った金を見せびらかせて強気で酒を要求する彼が手のひらを返したように下手に出るこのシーンは楽しい。
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