アメコミとラーメン

表紙を見て想像した展開とは違った方向に進んだ、Symbiote SPIDER-MAN 4~5号



Symbiote SPIDER-MAN (“Sym”) 4、5号を読み終えたので、早速レビュー。

筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。件の添付画像の表紙は、中身と同じでGreg Landが描いている。Sym 4号の表紙。

粗筋をサラッと紹介。MysterioはBlack Catを脅して手に入れたSPIDER-MANのコスチュームの一部、SymbioteをKingpinの部下に届けた。そこで、ひと悶着。その後Symbioteを纏ったMysterioは、ニューヨークの地下鉄でSPIDER-MANと再度対決することに。

まずは標題の件から。この表紙を見た時には、SymbioteがMysterioを襲ったのかと思ったのだが、中身は違ったね。それは、Mysterioに憑依することになった。逆か。流石David。

さて、そのDavidの台詞をいくつか紹介。まずはBlack Cat (“BC”)とMysterioとの会話。BC “You better never cross this black cat’s path again, Mysterio.” M “In England that would be good luck.” BC “Fine go to London.” ちょっとウェッブ上で確認してみたけど、イギリスの一部では黒猫は幸運の象徴と見られているみたいだ。へー。BCの減らず口も気に入っている。

BCの脅し通り、SPIDER-MANとの戦いにBCが参入すると形勢が逆転するのが良いな。彼女の台詞”Oh bad luck for you.” 形勢が逆転と書いたが、ほぼBCだけでMysterioを唐オている。バットを使って殴るのは、野球場が出てきた時に、昔からアメリカ・アニメで使われた常套手段。

Sym 3号ではもう一つ、ニューヨークの7番地下鉄の上でのMysterioの台詞”Now we have a ball game.”本当に残念なのはニューヨークに住んでなったこと。きっと住んでいたらこの地下鉄がマンハッタンからクイーンズ地区まで走っていて、New York Metsの本拠地Shea Stadiumを通ることがすぐわかる。そしてニヤリとするんだろう。Mysterioの台詞が活きてくるんだよな。丸の内線で東京ドームネタを使うのと同じ。

Sym 4号は80%MysterioとSPIDER-MAN、BC との戦い。さらに、Peterの意識は途中からなくなって、ほぼSymbioteだけで戦っている。MysterioはSymbioteを纏っているのか、それを察知しているのが不思議。

Mysterioは特撮で野球場に恐竜を出現させる。球場のお客は新しいSpielberg監督の映画の宣伝じゃないかと推測する。Symbioteが登場したのは1984年。その9年後にSpielbergはJurassic Parkは世に送り込む。そういったことを頭に入れて、作者のDavidはギャグにしている。 また監督はYankeesのファンだからMetsのゲームを台無しにしたんだみたいなことも言っているな。本当にファンかどうかは知らないけど面白い。(東京に住んでいても巨人ファンとヤクルトファンが分かれているように、ニューヨークでも2つのチームのファンは分かれている。)

最後にSymbiote SPIDER-MAN will return.という台詞で終わるのは面白い。実際Davidはもう1冊Absolute Carnage Symbiote SPIDER-MANという作品を担当することを予告しているんだろうな。
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