アメコミとラーメン

ギャング抗争継続中、1986年のAmazing SPIDER-MAN 285号、286号



1986年のギャング抗争、Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 285号、286号をレビュー。

筋書きをTom DefalcoとJim Owsley、画をAlan Kupperberg、インクをJim FernとArt Nicholasがそれぞれ担当。添付画像はASM 285号の表紙。Mike Zeckによるもの。Zeckと言えばPUNSHERっていう期待値が定着しちゃった後の作品。得意な画だけに大迫力。構図が凄いんだな。

次に粗筋。前号レストランでThe Arrangerに襲われたHammerhead。彼は同じギャングのRoseに近づき、反撃を企てる。The Roseは別の考えがあるらしい。一方この号からPUNISHERが本格参戦。SPIDER-MANが必死に止めるが意にも介さない。

気に入った台詞、シーン等を紹介。The RoseのHammerheadに批評。”That man is stuck in an Edward G Robinson’s film.” オイラは知らなかったが、Robinsonと言えばギャング映画に何本も出ていた俳優。(詳しくはWikiを読んで。)要は昔ながらの手法に拘り新しいギャングのあり方を学ばないことを皮肉っている。

ギャングを撲滅するためなら関係ない人間が巻き添えになってもしょうがないというPUNISHERのやり方に対するSPIDER-MANの批判とPUNISHERの応え。”What’s the difference between you and them?” “The difference is I’m right and they are dead!” 彼らしい。

SPIDER-MANの蜘蛛糸を外すためコスチュームの袖を切り取ったPUNISHER。次のコマから片方の袖がない彼に笑った。

続いてASM 286号。偶然知り合った女性の質問とThe RoseことRichardの応え。”Have you ever had anyone killed?” “No one who didn’t deserve it.” Richardの応えは実は人の生き死にを彼が決めていて凄く傲慢。Kupperbergの描く彼の表情も病的。それでその女性が納得しちゃうのもな。しかし、この台詞は最終2ページの伏線。Richardは正当化して何の罪もない警官を殺してしまう。この苦い終わりが好き。

残念なのはインクが途中から替わった途端に品質が落ちたこと。非常に良いシーンなのに。

もう一つ話として面白い点。Kingpinの妻で、Richardの妻が薬漬けで記憶がないこと。Richardは知らない。恐らくThe Arrangerの差し金だろう。

PUNISHERの放った毒ガスでSPIDER-MANがホームレースの人と枕を並べて寝ていたシーンも好きかな。
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