アメコミとラーメン

こらWindsor-Smith、誰を描いてるかわからないぞ、NEW MUTANTS




今回はちょっと短めのレビュー。NEW MUTANTS(1983、"NM”)45号。高円寺のアメコミ屋さんで偶然見つけて衝動買いしちゃった。Barry Windsor-Smithのだって一目瞭然の表紙の誘惑に抗うことはできなかった。この添付画像でわかるかな、編み込んだ髪型や、細かい髪飾りがBarry節。すごい。寡作ながら、時々X-MENの本編の画を担当したりしていたので、親しみのある画家だな。もう描かないのかな。

中身の方の筋書きはChris Claremont、画をJackson Guiceが担当。Chrisは言わずと知れたX-MENの中興の祖の一人。一方Jacksonの方は、このNM 45号と同じく1986年にX-FACTOR 1号を描いた人だ。懐かしいな。それから、この人今はButch Guiceって名乗っているみたい。同一人物だったんだ。知らなかった。

NM 45号は1986年に発表されたもので、一話完結。続きものじゃなくて良かった。NMの面々と最年少X-MAN、Katherine Pryde(Kitty)が近くにある高校で開催されたダンスパーティーに招かれた。そこでKittyとLarryが淡い初恋を経験するのだが、その翌日Larryは自殺してしまう。

いつものように気に入ったシーンや台詞を書いていく。何と言っても最後の2ページのKittyの弔辞がすごい。いろいろなレッテル(Label)を人は他人に貼り、差別する。だけど大事なのは、彼女がKatherine Prydeだってこと。その他は全てレッテルなんだってやつね。X-MENやNMでは差別が一つのテーマだけど、今回の話はより直接的。

自殺に追いやった生徒に対し、直接的な復讐ではなく、一生後悔させることが重要だってところも良いな。1年ぐらい前の日本での事件を思い出すよ。

それから、Jacksonの画が良いな。X-FACTORではそれ程気にならなかったけど、基本がしっかりしている。

最後、この当時のアメコミには字が沢山書かれているな。読み応えがある。

あ、やっとわかったこの表紙の人物ってMAGIKだ。髪飾りでピンと来るべきだったか。中性的だな。
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