アメコミとラーメン

惚れ惚れするSterankoの表紙、X-MEN 48、50



元御用達Milehigh Comicsが年に1度か2度大安売りをする。その時に、前々からチェックしていた昔のアメコミを買うことにしている。今回はまとめて買った1960年代のX-MEN 48号、50号をレビュー。

筋書きをArnold Drake、48号の画をDon Heck、Werner Roth、50号の画をJim Steranko、が担当。添付画像は50号の表紙でSterankoのPOLARIS。この表紙どうしても欲しかった。しかし、べらぼうに高い。今回購入したのは状態がGoodのもの。Goodの格付は正直そんなに良くない。だけど、良かった買えて。(兎に角出物が少ない。)何度見ても溜息が出る。

まずは粗筋。48号ではニューヨークで市井の人に混じって生き始めたCYCLOPSとJean 。そこに謎の複数のロボットが現れラジオ局の機械を盗もうとする。50号ではミュータントの力を得る前のPOLARISと、彼女に惹かれているICE MANがMesmeroに拘束された。救援に向かった残りのX-MEN。

今回も気に入ったシーンや台詞を順不同で書いていく。50号の表紙は長年の憧れなんで、先に書いたけど、48号の表紙も結構好き。CYCLOPSとJeanのアクションシーンは中身のものの数倍迫力がある。Sal BuscemaとJohn Romita Sr.の手によるもの。中味の画では、CYCLOPSが唐黷スロボットを乗り越え、ラスボスに向かう1コマは良いかな。

ラスボスを唐オた後のCYCLOPSの一言、”Once we blew out the command post, they fell like ten pins.”ラスボスを唐オたら、ボーリングのピンみたいに唐黷スみたいな感じ。古臭いけど、当時はボーリングが人気あったもんね。

50号の目玉は表紙以外もすごいSTERANKOの画力。敵の基地を襲撃するCYCLOPSのOptic Blast(目からビーム)を放出する構図なんか遠近方がダイナミックで思わず声を出してしまうほど。1ページをコマ無しで使ったX-MENがMesmeroに反撃を企てるページも凄いな。如何にもSTERANKO的な構図でX-MEMの面々、Mesmero、POLARISが画面いっぱいに描かれている。これ一枚とっても表紙レベルの質の高さ。

最終ページで死んだはずのMagnetoが実は生きていた的な設定は唐突感があるかな。そのコマの中にMesmeroがいなくて、ちょっと戸惑った。

設定で面白いのが、POLARISは機械がなければミュータントとしての力が得られなかったこと。彼女は奥手というか何なんだろう。

CYCLOPSの駄洒落が古臭くて面白いので紹介。ふざけてる仲間に”Less jest, more joust.” Jestはふざけるは良いとして、joustは馬上槍試合をする意味だそうだ。色々勉強になるな。
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