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9ヶ月振りにX-FACTORのことを書く。この9ヶ月間、画はそこそこの基準に達しているんだけど、話はあまり面白くなかったんで、このBLOGに書くことがなかったな。今回は33号。
筋書はPeter David、そして画はLarry Stroman。Larryは1990年代前半にX-FACTORの画家として一世を風靡した天才だ。最初に見た時、個性的な画の描き方に衝撃を受けたのを忘れられない。今回約17年振りに古巣に戻った彼の画は、さすがに新鮮味こそなかったが十分すごい。人物の表情は昔よりすごいぐらいだ。特にSIRYNの顔は良かったな。最近音沙汰がなかったんだけど、復帰できてなにより。(残念ながら表紙はLarryの画じゃない。)
そうそう、彼はアフリカ系アメリカ人。アメコミではすごく珍しい。もしかしたらアジア系より少ないのでは。もちろんアメコミの世界は、大リーグと同じ実力の世界。肌の色なんか全然関係ない。本文中では肌の色を逆手にとった台詞が入っている。もちろんLarryも承知の上での台詞だろう。懐の深さ、そしてマスコミとしての社会に対する問題提起を忘れない姿勢は流石Marvel Comicsだ。
そうそう話はぜんぜん違うけど、おいらにアメコミの魅力を紹介してくれた小野耕世さんが書いた短い文章が9月20日の日経最終面「交遊抄」に掲載されてた。