Amazing SPIDER-MANの発行ペースが速く、最近はそればっかレビューしているので、たまにはX-MENについて。今回はX-MEN 16号、17号をレビュー。
筋書をJonathan Hickman、16号の画をPhil Noto、17号の画を何と昔懐かしいBrett BoothとインクをAderso Coroneが担当。添付画像は17号のAlien Variant。それ程Alienに興味はないが買ってみた。考えてみればX-MENにはBroodというAlienのパクリキャラがいるのでMarvel各誌で展開されているAlien Variant祭りにX-MENを入れるのは適切じゃない。因みにX-MENの姉妹誌MARAUDERSのAlien Variantのデザインの方が素敵。
粗筋から。Krakoaの姉妹島Arrakoの住人であるミュータントが現れた。Charlesを始めとする地球のミュータントは親交を深めようとするが…。一方、CYCLOPSはX-MENを選挙で集うことに。17号ではいきなり外宇宙Shi’ar帝国が舞台。女王Xandraが誘拐された。
X of Swordsが終わって、あまり興味のない異世界のミュータントの話は終わったかと思ったが、16号でまだ続いている。設定があまりにつまらない。唯一救いなのはNotoさんの画。
Krakoaの自治を行っている評議会の一員となることを勧誘されたことに対し、CYCLOPSの拒絶の理由。結構良い。”The people of our nation need to feel like someone is acting on their behalf.” Actは評議会の中で決議することと正反対のこと。X-MENの役割が定義された素敵な言葉だ。
もう一つ16号で感じたのは、KrakoaとArakkoの分裂は現在のアメリカの分裂を示唆しているんだね。
そして、17号。アメコミの中では昔からよくあることだが、レギュラー制作スタッフが締切に間に合わない、休みを取りたい等の理由から、誰かが代わりの作品を手鰍ッることがある。(fill-inという。)今回のもそういった類なのか。しかし、Boothの画が見れたのだからそれでも良い。眼福。Optic Blastを放った後に、CYCLOPSのバイザーの周りに漂うエネルギーの名残みたいのが良かったな。拳銃で銃を放った後に残る煙みたいな。勿論、アクションシーンも画力の凄さが感じられて良い。なのだが、どうも昔読んだ感が出て来てしまうのは題材なのか、画なのか、コスチュームデザインの責なのか。
コスチュームデザインで言えば、CYCLOPSとMARVEL GIRLのコスチュームが1980年代のX-FACTORのそれであったこと。当時はこのデザイン好きでなかったのだが、今見ると最近の酷いデザインに比べると、ましなんだよね。そう言えばSTORMのコスチュームもレトロだね。
Boothはその昔、Heroes Rebornの一誌FANTASTIC FOURを担当していた。最近またそれをMarvelがやろうとしているが、偶然の一致か。
おしゃべりRobertoとのんびりSam Guthrieの会話は何かほっこりする。子供っぽい喋り方だが、いっちょ前に宇宙を股にかけたビジネスを展開するRobertoのやり手振りも良し。
Hickmanが彼ら二人を再定義してくれて良かったな。
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