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筋書をChris Claremont、画をJackson Guice、41号のインクをTerry Austinが42号のインクをKyle Bakerがそれぞれ担当。添付画像は42号の表紙で、Barry Windsor Smithの作品。この頃のSmithは結構Marvelの作品に画を描いていた。優しい画を描く人だね。今回感心したのはBakerのインク。42号の話のようにアクションより人と人との繋がりがメインの場合は彼のインクの方が映える。
粗筋から。ValkyrieとなったDaniは故郷であるコロラドの町へ帰郷していた。そこで出会ったのは幼馴染みのPat。彼は自動車事故で瀕死の重傷。42号ではSamが故郷に帰る。その当時恋人同士であったLila Chenyを連れて。
残念なのはPatとDaniの間で起こった感情のもつれの原因を知らないこと。もしくは読んだのだが、忘れてしまったこと。Daniの幻影を映し出す能力で、PatがDaniを愛していると同時に憎んでいる二つの感情を抱いていること。凄く良いシーンで好きなのだが、過去がわかっているともっと感情移入できるんだけどね。
Daniがモールで買った赤いドレスがPatの事故で汚れ、破れてしまったことを現在のPatとDaniの関係に例えている台詞。”The stains can be cleaned. The rips repaired maybe good as new. What about us?”
死神との対決の中でPatとDaniは和解するのだが、話はハッピーエンドで終わらない。だからこそ、この話は良い話になるんだよね。ヒーローがいつも勝つとは限らない。苦い終わり方でないと作り話でも信憑性がなくなる。Daniにとって救いなのは優しい両親がいること。
一方のSamは父親を亡くしているものの母親は健在。漫画でよくある独り言を母親が聞いてそれに対して答えるシーンあり。普通そんなに独り言は言わない。
発見したのは、当時のNMで最年少メンバーはRobertoだったこと。Rhane、やDougより若いんだ。へー。
Samの弟Joshの歌声がDAZZLERに力を与えるシーンがこの話のクライマックスなのだが、せめてそのシーンはもう少し大きなコマで表現してほしかった。
気が利いている台詞は冒頭のアクションシーン。敵の飛行機を撃破したAmaraを飛びながら受け止め、発したSamの台詞。”Sweetheart, you think ah’d let you down?” 気持ちを踏みにじるみたいな時に使う、let down。文字通り彼女を地面に落としてしまうという意味と鰍ッている。