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先月届いたUncanny X-MEN (“UX”)3号、今月到着4、5号を読んだのでレビュー。
筋書をCullen Bun、画をGreg Landがそれぞれ担当。添付はLandのUX 3号の表紙。
今回も粗筋をさらっと紹介。引き続き他人を治癒することのできる能力を持つミュータントを謎の集団Dark Ridersから守るべく各地を飛び回っている。かつてX-MENの一員だったTRIAGEを救出。XORNは救われるのを拒絶。テレパシーを使いDark Ridersから情報を得て彼等の隠れ家を発見。X-MEN達は彼等の本拠地を襲う。
今回も気に入ったシーンや台詞等を紹介。今回はMAGNETOが人類の前に出現するシーン。PSYLOCKEがテレパシーを使って彼の心の中を代弁する台詞が面白い。”You’re enjoying scaring the spit out of anyone watching.”その言葉と同時にMAGNETOがヘルメットの内側でニヤッと笑ってるんだよね。
ちょっとおかしい点。MAGNETOがヘルメットを被ってたら、外からテレバシーで心の中を探れないんじゃなかったっけ?
治癒能力のあるミュータントXorn。こいつ結構強い。
Dark Ridersのリーダー、GauntletのMAGNETOに対する尊敬の念を示されている台詞は良いね。
見落としちゃうかもしれないけど、面白いキャプションを発見。”Vote Loki 2016, Lies you can believe in!”(2016年の選挙はロキに投票を、皆さんが信じることのできる嘘(をつけるってことだと思う。)に。今年は大統領選挙年。それに因んだいつものお遊びだね。)
UX 5号最後の方のPSYLOCKEとMAGNETOの会話が重かった。ちょっと長いんだけど、秘密主義のMAGNETOにもっと仲間を信じるのがX-MENだって諭すPSYLOCKE。それに対するMAGNETOの応え。Xavier教授の理想の名残のために戦うのがX-MEN、そのXavier教授だって隠し事をしていた。そう彼は結構秘密主義者だった。これは再出発したUncanny X-MENの中では、一番好きなシーン。
最初理解に苦しんだのが、このDark Riders、Inhumanの癖にミュータントのApocalypseが組成した悪の組織だという設定。そうなのか。Apocalypseはミュータントが生き残らなくても良いんだ。
面白いんだけど、さらっと読めちゃった上、進行が遅い最近のアメコミの弱点はUXにも当てはまるな。Landの画の上手さがそんな不満を和らげてくれて助かる。Jim Lee時代のX-MENの品質の高さを彷彿とさせるね。