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Peter DavidのSymbiote SPIDER-MANの新シリーズがまた始まった。大歓迎。その1~3号を読み終えたので早速レビュー。
筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。添付画像の表紙は、4号の表紙。SPIDER-MAN のコスチュームに注目してほしい。そうETERNALSのIkarisのものを一部借用している。Landの手によるもの。
次に粗筋。3号の最期に異形のHULKとSPIDER-MAN を攫ったのはETERNALS の宿敵Deviants。そしてHULKの額にあったNorn Stoneと呼ばれる石を奪いに来たのはNornの女王Karnilla。5号ではHULK、ETERNALS のIkaris、SPIDER-MAN が彼女と戦う。
David、Land、Leistenの制作陣が前回担当したKing in Blackと連携した話はそれ程ワクワク感がなかったが、今回はよりDavidが主導権を持って作られたんじゃないかな。話が面白い。唯一Marvelが介入したように思えるのが、ETERNALSの登場か。ちょうどこの号が発売したタイミングは映画ETERNALSの公開時期。正直ETERNALSが出て来なくても話は成り立つと思うが、映画の宣伝だからしょうがない。
気に入った台詞をいくつか紹介。まずはHULKとKarnillaの会話。”No one can separate it from me.” “How fortunate that I am not no one.” 中学で習う単語で全て構成されているような台詞なのだが、HULKの自信やKarnillaの唯我独尊的な言葉が好き。
Karnillaの暴走を止めようとしている3人に対するKarnillaの台詞とそれに対するHULKのコメント。全然相手の言っている皮肉が通じてないのが良い。”A human, an eternal and a thing of some sort.” “Not thing. Thing is stupid orange rock guy.” HULKは当然FANTASTIC FOURのThe THINGのことを言っている。
ことが全て片付き、落ち着いたところでのIkarisとHULKの2コマ。HULKが突然Ikarisを横に突き飛ばすシーンあり。これは映画AVENGERSでTHORを突き飛ばしたHULKのシーンへのHomage。前にも書いたが映画のこのシーンは唐突過ぎてあまり好きじゃないが、この話の中ではIkarisにちょっといらついているHULKが説明されているので腑に落ちる。単純に作者が面白いなと思って入れるのと、どうしてそういうシーンになるのかが考えられているのとで全然違う。
その他全能の神ODINに対するIkarisの皮肉とそれに対するODINの応えも面白いが、書くほどでもないか。