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INFERNO の他はX-MEN関連のコミックブックはもう一歩だなと思っていたが、X-TINCTION AGENDA (“XA”)が比較的品質の高いことが判明。今回は、XA 1号、2号について早速レビューしたい。
筋書きをMarc Guggenheim、画をCarmine Di Giandomenicoがそれぞれ担当。添付画像は1号の表紙でDavid Nakayamaの作品。1990年のX-MEN姉妹誌横断のお祭りXAの後日談。(2015年のお祭りは、ほとんど後日談だね。)Guggenheimは昔SPIDER-MANの筋書きを担当していた人。
数年前に発生したアフリカの独立国Genoshaのミュータント誘拐事件。その首謀者であるサイボーグCameron Hodgeは唐ウれた。その後GenoshaはHAVOK、WOLFSBANEらミュータントによって治安を維持されている。しかし、ミュータントに発病する伝染病により、住民は不安に晒され、一部は暴徒化している。それを解決するべく、HAVOKとWOLFSBANEを始めとするグループは、X-MENの本拠地に乗り込み、病を治すことのできるミュータントTRIAGEとミュータントの力を吸収できる ROGUEを誘拐しようと企てる。
いつものように、気に入った点から。まずは、表紙のNakayamaの表紙画。Uncanny X-MEN 270号へのHomage。因みに270号の表紙は昨年来日したJim Leeの手によるもの。かっちょ良いね、Leeの表紙は。興味のある人は下記リンク参照。
http://www.milehighcomics.com/cgi-bin/backissue.cgi?action=enlarge&issue=97993536520%20270
また、Di Giandomenicoの画が良い。この人は大好きだったX-FACTORの画を担当した人。この人の画だったら例えつまんない話でも読む気になる。(今回の話は面白いけど。)
死んだCYCLOPSだったらHAVOKの誘拐計画に賛同してくれるよって、HAVOKの台詞の後のシーンがなかなか面白い。幽霊を呼び出すことのだきる潮来(イタコ)ミュータントに呼び出されたCYCLOPSはHAVOKの考え方に大反対する。
当たり前だよね。そもそも数年前のXA事件はHodgeがミュータントを誘拐して利用したことが事件の発端だからね。
Mystiqueが医者に変装したまでは良いが、何度も会ったことのあるTRIAGEというミュータントと初対面であるかのように振る舞ってしまった失敗は楽しい。
悪の科学者Klugeのお陰でCameron Hodgeが復活したのは良いね。またこの科学者がミュータントをミュータントにしかからない伝染病に例えているところも良いな。英語ではこういう奴のことracistって言うけど、まさにそれを具現化するとこうなるって表現。
XA 2号でちょっと話は難しくなったな。既に死んでしまったX-MENのメンバー、THUNDERBIRD、WOLVERINE、BANSHEEが過去から連れてこられて生き返ったように見えるって話は何と関係するんだろう。Rachael Greyはメンバーの蘇生に反対だが、その理由がこの後生きてくるのか、TRIAGEの力で蘇ったHodgeと対比させているのか。
それから、2号でもう一つややこしいのは、誰が、敵でどちらが、味方かさっぱりわからなくなっちゃった点かな。
(過去のMarvelのお祭りの発表年に関してはWikipediaを参照しました。)